日本ヒューレット・パッカード(日本HP)からコンシューマー向けPC「HP Pavilion」の夏モデルが発表され、ラインアップが一新された。
この中でも最上位となるミニタワー型モデル「Pavilion Desktop PC m9690jp/CT」(以下、m9690jp/CT)は、Pavilion Desktop PCではじめてCPUにCore i7を搭載したモデルである。同社直販サイトの「HP Direct Plus」で、予算や好みに応じて仕様をカスタマイズして注文できる。
m9690jp/CTのボディサイズは178(幅)×422(奥行き)×394(高さ)ミリ。ベースボディのデザインは同社のミニタワーモデルではおなじみのものだが、最上位モデルだけあってオプション装備をフル搭載した仕様となっており、フロントマスクの様子もひときわ豪華になっている。
表面はなめらかな光沢のあるピアノブラックの塗装が施され、中央のシルバー部分に同社ノートPCでもなじみのあるHP Imprintによるグラフィックパターンがプリントされている。電源オン時には上面にある電源ボタンが淡い青色に、前面中央の“HP”ロゴは淡い白色に光る。下部の右カバー内に収まる前面インタフェースは2基のUSB 2.0とサウンド系端子のほか、IEEE1394a(6ピン)を標準で装備。下部中央にワンタッチでバックアップソフトを起動する「イージーバックアップ」ボタンを備える。
ドライブベイは、5インチを2基、3.5インチを1基、3.5インチシャドウベイを2基装備。加えて、HPオリジナルのリムーバブルベイ「ポケットメディア・ドライブベイ」をボディ中央に、下部の右カバー内に「パーソナルメディア・ドライブベイ」を用意する。これらは、それぞれ2.5インチ/3.5インチのHDDユニット(ともにオプション)を収納できる着脱式のベイで、内部的にはいずれもUSB 2.0で接続するものだ。さらに、SDメモリーカードやメモリースティックなど計15種類のメモリカードに対応する「15in1メディアスロット」も標準で備わる。
フォームファクタはmicroATXで、拡張スロットは4本。サイドカバーをネジ1本で外せる整備性のよさは健在だが、内部はリムーバブルベイやその配線などで少々混み合っている。ちなみに、Core i7を搭載するために電源ユニットはもちろん強化されており、総合出力460ワットのものを実装する。+12ボルト系の出力は3系統あり、合計出力は385ワット(それぞれ16アンペア、15アンペア、8アンペア)となっている。
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