週末、特に注目を集めていたのは、TSKUMO eX.に入荷したASRock製マザーボードだった。入荷したのはAMD 790GXチップセットを搭載した「A790GX/128M」と、GeForce 7050チップセット搭載の「939N68PV-GLAN」。このうち939N68PV-GLANは、現在ではほとんど新製品が流通していないSocket 939タイプだ。価格はA790GX/128Mが1万1780円で、939N68PV-GLANは9980円。それぞれ潤沢に入荷しているという。
A790GX/128MはPCI Express x16スロットを2基備えるATXマザーで、Socket AM2+に対応する。939N68PV-GLANはPCI Express x16スロットを1基備えるmicroATXマザーで、チップセット構成はGeForce 7050+nForce 630aとなる。
TSUKUMO eX.は「A790GX/128Mは非常にスタンダードな仕様で無難なんですが、ASRockらしさがないのが残念ですね。対して939N68PV-GLANは、なんといまさらのSocket 939対応です。しかも939マザーの中でもGeForce 7050+nForce 630aを搭載するのは初めてで、これこそASRockといえます。これは売れますよ」と語る。
実際、Socket 939マザーを探しているユーザーはいまでも多く、たまに旧製品をスポットするとまたたく間に売れる状況という。「Socket 939時代はAMD製CPUが優勢だったこともあり、現役で使っている人が大勢います。しかも当時は液体コンデンサを採用するマザーばかりだったので、故障して買い換えたいというニーズが今もたまっているんですよ。939N68PV-GLANは海外のほうでたくさん在庫していると聞いていますし、今後のロングヒットが狙えるモデルだと思います」とのことだ。
ちなみに、「独自に無茶な仕様にチューニングした機能を搭載する」という、純粋な“ASRockらしさ”を最も感じるのは、インテル系のX58マザー「X58 SuperComputer」だという。「PCI Express x16を4本備えるほか、電源なしで使えるeSATAコネクタを備えるなど、オンリーワンの世界をひた走っています。3万3000円前後と安くはないですが、チャレンジャーな方が購入されるロングヒットモデルとなっています」。
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