“人感センサー”で省エネを徹底！――ビジネスに効くEIZOワイド液晶ディスプレイ：ヒト・地球・財布にやさしい（3/3 ページ）

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各種環境規格へ適合した地球にやさしいディスプレイ

FlexScan EV2023W-Hがビジネスに効く理由 ＜その4＞

材料や搬送など“製品全体でエコに配慮”しており、最新の国際環境規格に適合

ボディのコンパクト化に合わせて、パッケージも小型になった

　次に触れておきたいのが、環境への配慮だ。EV2023W-Hの省電力機能が環境負荷の低減に一役買うことに加えて、新設計のボディは部材を省いて梱包（こんぽう）箱もコンパクト化し、材料や輸送にかかる環境負荷まで抑えている。

　ワールドワイドでディスプレイ事業を展開するナナオだけあって、さまざまな環境の国際規格に適合しているのも特徴だ。2009年3月に発表されたオフィス機器の安全性やエルゴノミクス、電磁界放射、省エネ、環境に関する国際規格の「TCO Display 5.0」に世界で最も早く適合したほか、ナナオの液晶ディスプレイでは初めて環境ラベルの「EPEAT GOLD」に適合する。第三者機関の各種環境基準に独自の基準を加えて制定した環境基準「EIZO Eco Products 2009」も満たし、自社ホームページで製品のエコプロファイル（環境関連情報）も公開するなど、エコへの注力ぶりは目を見張る。

　コスト削減だけでなく、環境対策への姿勢が企業価値の1つとして見なされる時代にあって、EV2023W-Hの低環境負荷設計は製品選びの決め手となり得るだろう。

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高解像度16：9液晶パネルを搭載し、コストパフォーマンスも高い

FlexScan EV2023W-Hがビジネスに効く理由 ＜その5＞

“妥協のない表示性能”と“高いコストパフォーマンス”を両立し、サポート面も抜かりなし

　これまで省電力や低環境負荷、スタンドの優れた操作性といった特徴を挙げてきたが、ディスプレイの真価は無論「表示品質」にある。この点においてもEV2023W-Hはこだわっている。

　液晶パネルは高コントラストと広視野角を両立できるVA方式の20型ワイドで、一般オフィス向けのディスプレイとしては高い表示品質を誇る。上下／左右の視野角が変わらないので、横位置で使っても縦位置で使っても視認性は同様だ。最大表示色は約1677万色（8ビット対応）で、10ビット内部演算処理と10ビットルックアップテーブルを内蔵することで、色再現性も高めている。

　同社としては初めてアスペクト比16：9のワイド液晶パネルを採用しているのも目新しい。横長の画面は複数のウィンドウを並べての作業がしやすく、ハイビジョン映像を上下の帯なしで全画面表示できる利点もある。画面解像度は1600×900ドットと珍しい仕様だ。最近では21〜22型クラスでフルHD（1920×1080ドット）の画面解像度がある製品も増えてきたが、EV2023W-Hはこうした製品よりドットピッチが大きく、アイコンや文字が適度なサイズで表示されるため、ビジネスシーンでは使いやすいだろう。

VAパネルとナナオが得意とする高画質化機能の組み合わせにより、色再現性は十分（写真＝左）。1600×900ドットの画面解像度を活用すれば、縦長の文書を見つつ、Webサイトで関連資料を調べるといった作業が快適に行える（写真＝右）

　基本スペックは、輝度が250カンデラ／平方メートル、コントラスト比が3000：1、応答速度が黒→白→黒で25ms、視野角が水平／垂直ともに178度となっている。ユーザーに向けて斜めに音を出力することで聞きやすくした内蔵モノラルスピーカー、DVI-DとアナログD-Subによる2系統の映像入力、ステレオミニの音声入力とヘッドフォン出力も搭載しており、一般用途では必要十分な装備だ。

900×1600ドットの縦位置表示で利用すれば、縦長の書類やWebサイトが閲覧しやすくなる（写真＝左）。VAパネルの恩恵により、縦位置表示で使っても視野角の乱れはなく、斜めから画面を見ても内容がしっかり判別できる（写真＝中央／右）。低価格なTNパネル搭載の液晶ディスプレイでは、こうはいかない

　気になる価格だが、同社直販サイト「EIZOダイレクト」での価格は3万7800円に設定されている。実に多彩な機能と高い表示品質を兼ね備えていることを考慮すると、コストパフォーマンスは優秀だ。もちろん、保証期間は既存モデルと同じ5年間で、修理期間中の代替機無償レンタルサービスも受けられる。

　なお、ナナオはEV2023W-Hに近い機能を持つ1920×1080ドット表示の23型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan EV2303W-T」も同時発売する。こちらの直販価格は4万4800円だ。スタンドや液晶パネルの基本スペックが異なるが、フルHDの解像度を優先する場合は、こちらも検討してみるといいだろう。

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これぞ2009年仕様のエコ特化型ディスプレイ

　このようにFlexScan EV2023W-Hは、ナナオがFlexScan EVシリーズの開発で重視してきた「ヒトにやさしい」「地球にやさしい」「財布にやさしい」という3点を高い次元で達成した新世代のワイド液晶ディスプレイだ。消費電力と環境負荷の低減、ユーザーへの負担軽減など、トータルコストを削って作業効率を高めるための工夫が随所に見られ、幅広いビジネスシーンにマッチする。

　昨今は高解像度ワイド液晶ディスプレイの値崩れが激しく、安さだけを追求した機種も少なくない。こうした製品では画質や機能、省エネに満足できないこともあるだろう。コスト削減が強く求められる今だからこそ、EV2023W-Hのように品質が高く、中長期的な視点で見たトータルコストにもアドバンテージがある製品選びが必要なのではないだろうか。EV2023W-Hの保証期間は5年間もあり、十分過ぎるほど元が取れるはずだ。