|
レビュー Z550+256GバイトSSDもテスト:待望のXP搭載「VAIO type P」を徹底検証する (1/5)ついに「VAIO type P」のXPモデルが発売される。OSの変更で快適さはどれだけ変わるのか? Vista搭載の店頭モデルやAtom Z550+256GバイトSSDモデルと比較した。VAIO type PのWindows XPモデルが6月6日に発売2009年1月に登場したソニー初のAtom搭載ミニノートPC「VAIO type P」は、超小型軽量の洗練されたボディデザインに、入力しやすいキーボードと高解像度のワイド液晶ディスプレイを兼ね備えており、一般ユーザーをも巻き込んだヒット商品となった。その後、さまざまなタイプのNetbookや低価格スリムノートPCが発売されたが、携帯性と入力環境の絶妙なバランスはいまだに色あせておらず、独自の魅力を放ち続けている。 そんなVAIO type Pだが、発売当初からの要望として、レスポンスの向上が求められていた。Menlowの開発コード名で知られるMID(Mobile Internet Device)/UMPC向けプラットフォームであるAtom Z500番台のCPUとIntel System Controller Hub(SCH) US15Wチップセットを搭載し、OSにはWindows Vistaを採用した構成だったため、Netbook向けのAtom N200番台+Intel 945GSE ExpressチップセットとWindows XPを組み合わせた製品に比べて、OSの基本動作が遅れることが多いのだ。 特に店頭販売向けモデルは、CPUにAtom Z520(1.33GHz)、データストレージに60GバイトHDDを用いた控えめのスペックが要因で、快適さを欲する多くのユーザーが直販モデルで選択できるグレードの高いCPUやSSDを選択する結果となった。しかし、OSの選択肢がWindows Vistaに限られる点は、パフォーマンス面でやはり不利になる。 こうした現状を打破すべく、ソニーはついにVAIO type PのWindows XPプリインストールモデルを6月6日に発売する。また、Vistaモデルのユーザーに向けて、Windows XP用ドライバの提供も行う。2009年春モデルを含むVista搭載VAIO type PとWindows XPのディスク(ライセンス)を所有しているユーザーが対象で、Windows XPの導入により発生する不具合に関してはメーカーのサポート対象外となるものの、既に購入済みのVAIO type Pも公式ドライバでXP化できるのは朗報だ。 今回は発売に先駆けて、VAIO type P店頭モデルの試作機を入手したので、Vista搭載の店頭モデルとさまざまな角度から比較した。また、夏モデルでは直販でAtom Z550(2.0GHz)や256GバイトSSDといった従来よりハイスペックなパーツを選択可能になったため、これらを搭載した試作機の検証も行った。 VAIO type Pの関連記事ソニーが“P専用XPドライバ”を配布開始:「VAIO type P」Vistaモデルを速攻でWindows XP化した 金銀か黒茶か、これは悩ましい選択だ:「VAIO type P」直販モデルの新カラバリ“全16通り”を見比べる 2009年PC夏モデル:XPモデル、新色・新柄を追加したポケットサイズPC――「VAIO type P」 2009年PC夏モデル:type PのXPモデルや新色、地デジ対応type Tが登場――ソニー「VAIO」夏モデル第2弾 “P”旋風は止まらない:これぞ「VAIO type P」の真骨頂!?――ワイヤレスWAN+GPSモデルを攻略する ソニー、“type P”ワイヤレスWAN搭載店頭モデルの発売日を決定――2月14日 こいつ、動くぞ!:「VAIO type P」でWindows 7 日本語β版を走らせる ポケットスタイルPC発進:本日発売の「VAIO type P」を動画でおさらいする 真の実力が明らかに:これは理想の低価格ミニノートPCなのか!?――「VAIO type P」徹底検証(後編) ソニー初のAtomマシンが登場:これは理想の低価格ミニノートPCなのか!?――「VAIO type P」徹底検証(前編) 新鋭ミニPCをいきなり分解:やはり中身もNetbookとは大違い――「VAIO type P」を丸裸にする 山田祥平の「こんなノートを使ってみたい」:時代を築くVAIOが現れた──「VAIO type P」開発者の証言 2009年PC春モデル:1600×768ドット液晶/588グラムの“ポケットスタイルPC”――「VAIO type P」 XPモデルとVistaモデルの違い(ハードウェア)まずは店頭販売向けのWindows XPモデルとVistaモデルの違いから見ていこう。Windows XPモデルの「VGN-P50/W・R・G」は、OSにWindows XP Home Edition(SP3)を採用している。Windows Vista Home Basic(SP1)搭載のワイヤレスWANモデル「VGN-P80H/W」、およびワンセグモデル「VGN-P70H/W・R・G」の下位機種という位置付けで、これらのVista搭載機種は継続販売される。スペックの主な違いは下表を参照してほしい。
スペックが異なる項目は表中に太字で示した通りだ。店頭販売向けのWindows XPモデルは、NTTドコモのFOMA HIGH-SPEED対応ワイヤレスWANモジュール(下り最大7.2Mbps)を標準搭載し、ワンセグチューナー搭載機は用意されない。 基本仕様はVistaモデルとほとんど共通化されているが、メインメモリが1Gバイト(オンボード実装/増設不可)と少ない一方、HDDの容量は20Gバイト増の80Gバイトを確保した。また、Webカメラが省かれたことなどの理由で、重量はわずかに軽くなり、OSの違いからバッテリー駆動時間が30分ほど短くなっている(バッテリー性能の検証は後述)。本体サイズは245(幅)×120(奥行き)×19.8(高さ)ミリ、重量は約626グラムと携帯性は抜群だ。 XPモデルの実売価格は8万5000円前後の見込みで、Vistaモデルの発売時より1万5000円ほど安い。ただし、Vistaモデルは値下がりしており、2009年5月26日現在、大手家電量販店で8万円台くらいで購入できる。 XPモデルとVistaモデルの違い(機能/ソフトウェア)ソフトウェアの違いにも注意が必要だ。VAIO type Pでは開発のリソースをWindows Vistaに集中しており、Vistaモデルで用意されていた多くのアプリケーションは動作せず、XPモデルでは省かれている。 また、ドライバのXP対応が進んでいないことから、HD動画の再生支援機能がサポートされないことに加えて、ワイヤレスWAN内蔵のGPS機能も利用できなくなっている。インテルのドライバに起因するHD動画再生支援機能の非サポートはさておき、GPSと無線LAN機能を組み合わせたVAIO Location Searchやx-Radar、プロアトラスSV4 for VAIOといった地図情報系ソフトは便利で楽しい仕掛けだったので、レスポンスが向上したXPモデルで利用できないのは少々残念だ。 とはいえ、動作を重くさせる原因となるアプリケーション群が付属しないシンプルな構成は、VAIO type Pをとにかく軽快に使いたいと考えるユーザーにとって、最適な仕様といえるだろう。
電源オフの状態からWindowsよりも高速に起動が可能なLinuxベースのインスタントモードは健在だ。Vistaモデルはインスタントモード時にワイヤレスWANを利用できなかったが、XPモデルではワイヤレスWANが使えるようになったため、外出先での利便性が向上している。インスタントモードでワイヤレスWANの設定をしておくと、ブラウザ起動時にプロバイダへの接続許可を求める画面が表示され、Enterキーを押すとワイヤレスWANによるWebブラウズが行える仕組みだ。 ちなみにVistaモデルでウィンドウ整列ユーティリティに割り当てられていたボタンは「マルチモニター設定」、VAIO Media plusに割り当てられていたボタンは「消音」が出荷時設定となっている。各ボタンの機能はカスタマイズが可能だ。 なお、Vista搭載モデルの不便な点や不具合を修正するVAIO Updateによるアップデータも提供される。これにより、インスタントモードでワイヤレスWANが利用可能になるほか、Vista上でワイヤレスWANと無線LANの同時利用に対応することで、WAN接続中にPlaceEngineでの位置取得が行えるようになる。また、「VAIOの設定」のDPI変換に対応し、VistaのDPI設定を144dpiまで上げても表示の不具合が発生しなくなる。 次のページでは、直販モデルの違いをチェックしていく。 関連キーワードVAIO | VAIO type P | Atom | Windows XP | バッテリー | ハードディスク | ワイヤレスWAN | CPU | 直販限定モデル | UMPC | キーボード | ディスプレイ | HD動画 | ノートPC | ストレージ | ソニー | カスタマイズ | Netbook | Webカメラ | 無線LAN | カラーバリエーション | Centrino Atom(Menlow) | LEDバックライト | MID(モバイルインターネットデバイス) | ワンセグチューナー | PlaceEngine | ソニースタイルCopyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved. SONY製品カテゴリIt's a SonyHandycamwalkmanVAIOエクステンションライン製品ラインアップインテル® Core™ i7 vPro™ プロセッサー Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Centrino、Centrino Inside、Centrino ロゴ、Intel Viiv、Intel Viiv ロゴ、Intel vPro、 Intel vPro ロゴ、Celeron、Celeron Inside、Intel Core、Core Inside、Pentium、Pentium Inside、Viiv Inside、vPro Inside は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporationの商標です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||