5月27日、米Hewlett-Packardが中国の北京でアジアパシフィック&日本地域向けのプレスイベントを開催した。イベントではNetbook/低価格ミニノートPCをはじめ、個人向けのデスクトップPCや液晶一体型PC、法人向けのノートPCまで幅広いPC製品が公開された。そのすべてが日本で発売されるわけではないが、世界No.1のPCベンダーの動向を把握するには欠かせない情報といえるだろう。
発表会で登場した新モデルを見ていくと、ノートPCでは、HP Mini 2140やHP Mini 1000シリーズに続いて投入された「HP Mini 110」に注目だ。Pink Chic、Black Swirl、White Swirlという3色のボディカラーを用意し、価格は299米ドルからと安価にまとまっている。「HP Mini 110 with Windows XP」と「HP Mini 110 with Mobile Internet Edition」の2モデルがラインアップされ、5月28日から順次発売される(Pink Chic、White Swirのみ6月30日から発売)。
主なスペックを見ていくと、10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載し、厚さは25ミリ、重量は約1.06キロと同社のミニノートPCの中では最軽量となっている。CPUはAtom N270(1.6GHz)かN280(1.66GHz)で、チップセットはIntel 945GSE Expressだ。HP Mini 110 with Windows XPは1366×768ドットと1024×576ドットの解像度が選べ(HP Mini 110 with Mobile Internet Editionは1024×576ドットのみ)、160GバイトのHDDを標準で内蔵し、オプションで16G/32GバイトのSSDも選択可能という。HP Mini 110 with Mobile Internet Editionは250GバイトのHDDか8/16GバイトのSSDから選べるほか、独自のアプリケーションやインタフェースが提供されるのが特徴だ。なお、バッテリーは3セル(28ワットアワー)と6セル(55ワットアワー)が提供される。
また、4月に登場したAMD Yukonプラットフォーム搭載の「HP Pavilion dv2 Notebook PC」には、従来のAthlon Neoに加え、デュアルコアCPUのTurion Neo搭載モデルが追加された。ボディカラーは黒(Espresso Black)と白(Moonlight White)がラインアップされており、699米ドルで6月1日から発売予定となっている。
一方、ビジネス向けノートPCのエントリーモデルでは、従来の「HP Compaq」ブランドから「HP ProBook」に改めてラインアップを一新した。HP ProBookシリーズは、アスペクト比が16:9の15.6型ワイド液晶ディスプレイ(1366×768ドット表示)を搭載し、インテル製CPUを備えた「4510s/CT」、AMD製CPU搭載を備えた「4515s/CT」を用意する。また、17.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載した「4710s/CT」では画面解像度が1600×900ドットになり、GPUにMobility Radeon HD 4330を内蔵してグラフィックスのパフォーマンスを強化している。いずれも5月27日から発売され、価格は4510s/CTが6万4890円から、4515s/CTが5万9850円から、4710s/CTが6万9930円からとなっている(すでに日本でも発表済み)。
なお、デスクトップPCでは18.5型のワイド液晶ディスプレイを搭載した液晶一体型PC「HP Pavilion MS200 All-in-One Desktop PC」が7月に投入される。Athlon X2 6850e(1.8GHz)/3250e(1.5GHz)のCPUを採用した廉価モデルで、599米ドルから提供される見込みだ。
詳細な情報は、追って追加する予定だ。
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