アップルは6月9日、MacBook Proファミリーを一新。13インチモデルが新たにProファミリーに加わったほか、15インチと17インチのMacBook Proもアップデートされた。
それぞれ、従来比で40%長寿命化した内蔵型バッテリーを採用し、広色域パネルとLEDバックライト搭載の新ディスプレイ、ガラス製のマルチタッチトラックパッド、バックライト内蔵キーボード、SDメモリーカードスロット、FireWire 800など備える。
13インチモデルは、従来のCore 2 Duoとモバイル向けのグラフィックス統合型チップセットGeForce 9400MといったMacBookの仕様を継承しつつ、アルミユニボディを採用したモデルが、MacBook Proファミリーに“昇格”した。
従来のユニボディMacBookと比較し、上位モデルの「MB991J/A」がCPUを2.4GHzから2.53GHzに高速化され、メモリ容量を4Gバイトに増量、下位モデルの「MB990J/A」もCPUクロックが2GHzから2.26GHzに引き上げられたほか、両モデルとも最大搭載メモリが8Gバイト(PC3-8500)まで増加した。HDD容量はMB991J/Aが250Gバイト、MB990J/Aが160Gバイトで、ともにスロットローディングの8倍速SuperDriveを備える。
価格は上位のMB991J/Aが16万8800円、下位のMB990J/Aが13万4800円となる。
15インチのMacbook Proは、BTOオプションで3.06GHzのCore 2 Duoや最大8GバイトのDDR3 SDRAMを搭載可能で、ExpressCardスロットの代わりにSDメモリーカードスロットを内蔵した。GeForce 9400Mのチップセット+外付けGPUのGeForce 9600M GTを搭載して両方のグラフィックス機能を切り替えられる仕様を継承しつつ、全モデルでSDメモリーカードスロットや広色域の液晶パネルを採用しているのが特徴だ。17インチモデルと同様の新型バッテリーも採用し、最大7時間のバッテリー駆動時間を実現した。
最上位モデル(MB986J/A)はCPUに2.8GHz(FSB 1066MHz/2次キャッシュ6Mバイト)のCore 2 Duo、メモリに4Gバイト(2Gバイト×2)のDDR3 SDRAM、500GバイトのHDD、光学ドライブにスロットローディング式8倍速SuperDriveを採用する。GPUはチップセット内蔵のGeForce 9400MとGeForce 9600M GT(512MバイトGDDR3)の切り替え式となる。価格は24万8800円だ。
ミドルレンジモデル(MB985J/A)は、CPUが2.66GHz(FSB 1066MHz/2次キャッシュ3Mバイト)のCore 2 Duoと従来の上位モデル(MC026J/A)から2次キャッシュ容量が半減し、外付けGPUであるGeForce 9600M GTのグラフィックスメモリが512Mバイトから256Mバイトに減っているのを除くと、4Gバイトのメモリ、320GバイトのHDD、8倍速SuperDriveといったスペックは共通だ。価格は21万8800円。
外付けGPUを省いたエントリーモデル(MC118J/A)は、CPUが2.53GHzのCore 2 Duo(FSB 1066MHz/2次キャッシュ3Mバイト)、DDR3メモリは標準で4Gバイト(2Gバイト×2)を備える。価格は18万8900円と20万円を下回る。
17インチのMacBook Proは、4GバイトのDDR3 SDRAM、チップセットのGeForce 9400Mと外付けGPUのGeForce 9600M GTという2つのグラフィックス機能を切り替えられる仕様などの特徴はそのままに、CPUは2.8GHzのCore 2Duo、HDDは容量が500Gバイトにスペックアップした。価格は従来の31万8800円から27万8800円に値下げされた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.