スクエアラウンドデザインとフルサイズテンキーで生まれ変わったスタンダードノートPC「FMV-BIBLO NF/D70N」の魅力(第3回)

富士通の「FMV-BIBLO NF」シリーズは、国内で最も売れ筋となる15型クラスのノートPCだ。人気モデルの便利機能やパフォーマンスを検証した。

» 2009年06月24日 10時00分 公開
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全4色5パターンのカラーバリエーションを用意した主力ノートPC

直販モデルの「FMV-BIBLO NF/D70N」

 富士通の個人向けノートPCで、主力となるのが「FMV-BIBLO NF」シリーズだ。15型クラスのワイド液晶ディスプレイを採用した人気シリーズで、他社製ノートPCではフラッグシップ機のみに採用されることが多いテンキーを標準で備え、カラーバリエーション展開を図ることで多彩なラインアップを擁しているのが特徴だ。これまでは、全12モデルの中で新ボディを導入した直販モデル「FMV-BIBLO NF/D70N」を中心に、夏モデルの概要強化ポイントを細かく見てきたが、最終回となる今回は、実際に使用するうえで最も気になる使い勝手や、最新のインテル® Core™ 2 Duo プロセッサーを搭載した本機のパフォーマンスをチェックしていこう。


プルシャンブルー
エボニーブラック
アーバンホワイト

直販限定カラーの天面(写真=左)とルビーレッドの天面(写真=右)

ノートPCで重要となる入力環境に細やかな工夫を施す

 本機を実際に使ってみて便利に感じるのは、標準装備のテンキーだ。従来機に比べ、テンキー部分のキーピッチが14.3ミリから主要キーと同じ18.4ミリに大きく広がり、タイプミスが格段に減った。他社製のノートPCでは、17型ワイドモデルや高価なフラッグシップモデルで採用例の多いテンキーを、メインストリームのモデルで全面的に搭載しているのは、NFシリーズならではのアドバンテージといえる。キーを強く押してもキーボードユニットがしなることなく、安心して入力できるのもポイントだ。

 キーボード上部に並べられたワンタッチボタンも構成や配列が見直され、音量調整を除く6つのボタンは、コントロールパネルにある「ワンタッチボタンの設定」で割り当てを変更可能だ。特にほかのボタンとは独立して用意されたサポートボタンは、PC起動時はサポート全般のランチャーである「FMVサポートナビ」を、電源オフ時は「トラブル解決ナビ」を一発で呼び出せ、万が一トラブルが発生した際も心強い。

主要キーと同じサイズのテンキーをキーボード右側に備える
キーボード上部にカスタマイズ可能なワンタッチボタンを用意する
「FMVサポートナビ」の画面。PCのメンテナンスに役立つ情報/不明点がまとまっている

 「フラットポイント」と呼ばれる2ボタン式のポインティングデバイスには指紋センサーが用意され、あらかじめ登録しておけばWindowsのログオンやWebサイトのID/パスワード入力を指1本で済ませることができる。指紋センサーを使った上下/左右方向のスクロールにも対応しており、こちらもなかなか便利だ。

 フラットポイントには多機能なアルプス製ドライバが導入済みで、多彩なジェスチャー機能をサポートしている。パッド上で指を回転させながらなぞることで上下/左右にスクロールさせる「カイラルモーション」、2本の指をパッド上で開閉することで画像やウィンドウの拡大/縮小を行う「ピンチ」、パッド上で指をすばやくはじくように動かすことでポインタを高速移動させる「モーメンタム」などの機能が利用可能だ。どれも多少の慣れを必要とするが、操作のコツをつかむと何かと重宝する機能といえるだろう。

2ボタン式のフラットポイントを採用。クリックボタンの中央に指紋センサーがある
指紋の登録はプリインストールされたSoftexのOmniPassで行う
ジェスチャー機能のオン/オフはドライバ画面で設定が可能だ

HDMIケーブル1本で大画面テレビと簡単に接続が可能

 次は、夏モデルで強化されたソフトウェアを見ていこう。まず、写真管理・再生ソフトウェアの「マイフォト」が、写真の縦位置自動判別機能をサポートし、使い勝手が向上した。また、ハイビジョン動画をフォルダ/日付/評価から検索して再生する「CyberLink AVCHD Player」が、メモリカードやPCのHDD内にあるAVCHDフォーマットの動画を直接再生できるようになった。従来モデルまでは、いったんDVDメディアなどに書き出す手間がかかったため、利便性が一気に高まった印象だ。

 本機は標準でHDMI出力端子を備えており、ケーブル1本で大画面テレビに映像だけでなく音声も同時に出力が行える。特に面倒な設定もいらず、プリインストールされている「テレビ出力ユーティリティ」を使えば、HDMI経由での画面設定も簡単に済ませることが可能だ。マイフォトの音声付きスライドショー、CyberLink AVCHD Playerではデジカメ/デジタルビデオカメラで撮影した高画質な動画を、大画面テレビで手軽に楽しめるのも本機の魅力である。

静止画のスライドショー機能やバックアップ機能を備えたマイフォトの画面
AVCHDフォーマットの再生に対応したCyberLink AVCHD Playerの画面
SDHCのメモリーカードに記録したAVCHD動画を選んでいるところ

HDMI接続時に利用する「テレビ出力ユーティリティ」の画面
設定ファイルがあれば自動的に、ない場合でも手動で簡単に設定が可能だ
大画面テレビで文字やアイコンが見づらければ、「ゆったり設定2」で簡単にサイズを変更できる

 同社直販の「WEB MART」ではパーツのカスタムメイドが行え、Blu-ray Discドライブを選べば本機でハイビジョン映像の編集や保存が行えるだけでなく、HDMIケーブル1本でBDプレーヤーとしても活用できる。CPUには高性能なインテル® Core™ 2 Duo プロセッサーを採用し、ハードウェアによるVC-1とMPEG-4 AVC/H.264の動画再生アクセラレーション機能を備えたインテル® グラフィックス・メディア・アクセラレーター 4500MHD(GMA4500MHD)を内蔵したインテル® GM45 Expressチップセット(開発コード名:Cantiga)搭載しているおかげで、Blu-ray Discの再生もCPUに負荷をかけず滑らかに行える。

 試しにBlu-ray Discドライブを備えた評価機で、Blu-ray Discの映画タイトルやAVCHDフォーマットのハイビジョン動画を再生してみたが、CPU使用率は高くても20〜30%程度で済む。高画質な動画を見ながら、ほかの作業も余裕を持って処理できるのはうれしい。一昔前のPCではこのような芸当は不可能であり、改めて昨今のハードウェアの進化を目の当たりにした次第だ。

Blu-ray Discドライブなど光学ドライブは左側面に用意される
BDタイトル再生時のCPU占有率。全画面再生時でも20%台で済む
GPU-Z 0.3.4の画面。インテル® グラフィックス・メディア・アクセラレーター 4500MHD(GMA4500MHD)を採用する

切れ味のある軽快な動作をベンチマークテストで実証

Windowsエクスペリエンスインデックスの画面

 それでは、最後にベンチマークテストで本機の実力を確かめよう。

 テストに用いた評価機のスペックは、CPUがインテル® Core™ 2 Duo プロセッサー P9600(2.66GHz)、メモリは4Gバイト(PC3-8500対応2Gバイト×2)、HDDはSerial ATAの容量500Gバイト(5400rpm)という、WEB MARTで選べる最高峰のパーツで固めた。LEDバックライトを採用した液晶ディスプレイは、15.6型ワイドスーパーファイン液晶(1366×768ドット)で、OSはWindows Vista Home Premium(SP1)だ。

 Windowsエクスペリエンスインデックス画面をチェックすると、プロセッサやメモリ、プライマリハードディスクといった主要スコアで5.5/5.9/5.8と高い値を残しているのが分かる。最も低いのはゲーム用グラフィックスの3.8だが、これはチップセット内蔵のグラフィックス機能ゆえにやむを得ないところだ。もっとも、Windows Vistaを快適に利用する分には全く問題なく、DirectX 8.1世代のFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のテスト結果から、ライトなゲームならば楽しむことができそうだ。

 PCの総合的なパフォーマンスを示すPCMark05ではトータルスコアが5700を越えており、実際、動作が重いといわれているWindows Vistaのレスポンスも軽快だった。日常的なオペレーションで不満を覚えることはほぼないはずだ。

PCMark05のスコア
3DMark06(1366×768ドット)のスコア
FF XIベンチのスコア

万人に安心して勧められるスタンダードなノートPC

直販限定のオリジナルカラー。独特の模様が描かれている

 これまで、3回にわたって富士通の主力ノートPC「FMV-BIBLO NF」シリーズを見てきたが、人気モデルだけに優れたパフォーマンスをはじめとして、入力環境や豊富な機能、ハードウェアやソフトウェア面で細かな気配りがなされているのが分かる。夏モデルでは昨今のトレンドであるカラーバリエーションも強化され、WEB MART限定デザインが選べるのも特筆できる。WEB MARTでは、上で述べたハードウェアやカラーバリエーションだけでなく、チルトホイールに対応したUSBマウスやBluetoothの有無、オフィススイートのOffice Personal 2007(SP1)かOffice Personal 2007 with PowerPoint 2007(SP1)の選択も可能だ。

 このクラスのノートPCは、PCリテラシーがそれほど高くないPC初心者を中心にターゲットしたモデルが多い。それだけに、PCがスムーズに使えるパフォーマンスは必須であり、細かな部分でユーザーに負担をかけない機能や仕組み、ソフトウェアが欠かせない。その点、本機は上で述べた通り、性能と使いやすさを高いレベルで融合させており、安心してお勧めできる1台に仕上がっている。1台目のPCとしてはいうまでもなく、ちょっと古めのPCで処理速度に不満を持っているユーザーの買い換えにも最適なモデルといえるだろう。

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提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年6月30日