写真とデバイスマネージャーと分解サンプルで見る「ThinkPad T400s」

» 2009年06月25日 09時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]
14.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載して重さは2キロを切ったThinkPad T400s

 薄型軽量のボディを採用したThinkPad T400sは、14.1型ラインアップのプレミアモデルとして位置付けられる。その仕様概要については「レノボ、薄型筐体採用の14型ワイド液晶ノート「ThinkPad T400s」」で、従来モデルのThinkPad T400シリーズ、そして、おなじ薄型軽量ボディのThinkPad X300シリーズからブラッシュアップされた技術については「軽く薄く、そして、歴代最高のキーボードを──ThinkPad T400sで実現した究極のトレードオフ」でそれぞれ解説しているが、ここでは、発表会で展示されていた実機の外観と分解サンプルの画像を紹介したい。

 後日掲載するThinkPad T400s開発者のインタビューでも触れる予定だが、「14.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載したThinkPad X400でなく、携帯性能を向上させた“軽くて薄い”ThinkPad T400シリーズ」がThinkPad T400sのコンセプトだ。そのため、性能を確保するために低電圧タイプではなく通常タイプのCPUを搭載し、本体にはウルトラベイに対応する9ミリ厚のドライブを内蔵している。「これは、ThinkPad Tシリーズとして当然の仕様だ」と開発者も述べているが、それでも、さまざまな最適化を進めることで、ThinkPad X300シリーズとほぼ同じ薄さをThinkPad T400sでは実現している。

 性能と軽さと薄さとバッテリー駆動時間という、究極のトレードオフを実現したThinkPad T400sのハードウェアを、外観、内部、そしてデバイスマネージャーでチェックしてみよう。

ThinkPad T400sの左側面(写真=左)と背面(写真=中央)、右側面(写真=右)。左側面にはUSB 2.0とマイク/ヘッドフォン兼用端子、ExpressCardスロット(もしくは5-in-1カードリーダ)を搭載する。背面にはアナログRGB出力、有線LAN、USB 2.0(電源オフでも充電可能)、eSATA、DisplayPortが用意されている。右側面は無線接続モジュールのオン/オフスイッチと光学ドライブがある

展示されていたThinkPad T400sのデバイスマネージャーの画面。発表と同時に出荷されるモデルとは一部の構成が異なるので注意してほしい。WiMAXモジュールを搭載したモデルは7月に正式発表される予定だ。また、このサンプルではインテル製のSSDを搭載していたが、レノボ・ジャパンでも「ThinkPad T400sで搭載するSSDは従来モデルで搭載したSSDより性能が高い」と説明している

ThinkPad T400sで大きく改善されたというキーボード(写真=左)。打鍵感の改善とともに、「1週間で700回使われる」というDeleteキーとEscキーのサイズが大きくなった。液晶ディスプレイのサイズは14.1型ワイドで解像度は1440×900ドット(写真=右)。輝度を最小5カンデラ/平方メートルから最高300カンデラ/平方メートルまで変更可能だ

説明会場で展示されていたThinkPad T400sの分解サンプル(写真=左)。ThinkPad T400sのシステムボード(写真=中央、右)は、SFF版のCPU、チップセットの採用と第2世代のHDI基板の採用でThinkPad T400と同じ数の部品を面積比で38%減の基板に実装する

ThinkPad T400sに内蔵される予定のWiMAXモジュール(写真=左)。WiMAX内蔵モデルは7月以降に正式発表される予定だ。アンテナは液晶天面の上部両端に2つ搭載される。液晶天面は強度を確保するためCFRPを採用しているが、アンテナ部分はGFRPを採用して通信性能を維持している(写真=中央)。ThinkPad T400sに搭載されるSSDは1.8インチサイズだ。そのため、HDDも1.8インチサイズになる(写真=右)

ThinkPad T400sのクーラーファンは“ふくろうブレード”を採用しているが、形状が改善されて第3世代に進化した(写真=左)。ThinkPad T400sのタッチパッド表面に採用されたUVドット印刷テクスチャの試作パターンの一部。ドットの密度と突起の高さを変えてユーザーテストを行っている。右に見えるのは、デザインのベースとなった「印はく」と呼ばれる日本古来の装飾(写真=右)

左はThinkPad T400sで右はThinkPad X301(写真=左)。重ねてサイズを比較する。下がThinkPad T400sで上がThinkPad X301(写真=中央、右)。14.1型ワイドディスプレイを採用してウルトラベイに対応するドライブも内蔵するThinkPad T400sはさすがに大きいが、それでもフットプリント、厚さともにほんのわずかの違いに収まっている

新しく用意されるドッキングステーションとポートリプリケータのインタフェースを見る。左から最上位機種の「ThinkPad ミニ・ドック プラス III」、ミドルレンジの「ThinkPad ミニ・ドック III 」、バリュークラスの「ThinkPad ポート・リプリケーターIII」

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