最後にエクスプローラの検索機能についてだが、XPの場合はWindows Search 4.0が導入されているかどうかで大きく変わる。導入されている場合は、機能的にはVistaやWindows 7とほぼ共通だ。Windows Search 4.0を導入している環境では、ファイル名だけでなくコンテンツの内容に含まれる文字列でも検索できる。
もっとも、コンテンツの内容を検索できるのは、基本的にはインデックスが作成されているフォルダで、インデックス用のフィルタが定義されている拡張子を持ったファイルのみだ。Windows Searchは検索時にファイルを全文検索するわけではなく、バックグラウンドでファイルのプロパティやコンテンツをインデックス化し、インデックスを利用することで検索を高速化している。
VistaとWindows 7で大きく異なるのは、エクスプローラとの統合性だ。XPの場合は、Windows Searchで検索するという印象が強いが、VistaとWindows 7ではエクスプローラに完全に統合されている。エクスプローラの右上には検索ボックスが用意され、いつでもファイルを検索できる。また、VistaとWindows 7の場合はソート機能も多彩で、エクスプローラの詳細表示で指定できる列を利用して、検索結果をソートすることも可能だ。さらにWindows 7の場合、検索文字列を検索結果内でハイライト表示してくれるので、マッチしている部分が分かりやすくなった。
検索結果を絞り込む場合、XPでは表示項目や左ペインに表示されている検索項目を利用できる。Vistaでは「検索ツール」メニューから「検索ペイン」を選択すると、表示項目を絞り込める。名前やタグを利用して詳細に検索したい場合は、高度な検索を利用することも可能だ。
Windows 7は少し洗練されており、検索するフォルダに対して適切と思われるフィルタを提示してくれる。例えば、検索結果を更新日時で絞り込む場合はカレンダーを表示できたり、サイズで絞り込む場合は「小さい(10-100KB)」や「大きい(1-16MB)」などの選択肢が表示されるようになった。
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