LGエレ、3万円台前半でスルーモード/HDMI×2搭載の23型フルHD液晶「W2363V」タワー オブ アイオン推奨モデル

» 2009年09月01日 11時00分 公開
[ITmedia]
「W2363V」でPinP表示をした様子

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、同社初のゲーム用液晶ディスプレイ「W2363V」を9月下旬に発売する。1920×1080ドット表示の23型ワイドパネルを採用し、エヌ・シー・ジャパンが運営するPC用MMORPG「The Tower of AION(タワー オブ アイオン)」の推奨ディスプレイとされている。価格はオープン、予想実売価格は3万円台前半の見込みだ。

 ゲーム向け機能としては、コントローラーのボタンを押してから映像と音声が出力されるまでの時間のズレ(遅延)を低減するスルーモードを搭載する。信号の入力から表示までの内部処理のいくつかを省くことで、通常は60分の3秒程度の遅延が発生するのを、60分の1秒まで短縮するという。部屋の明るさや映像の明暗を感知し、画面輝度を自動調整する機能や、色調およびバックライトのコントロールで最大7万:1(最小1000:1)のコントラスト比を実現するデジタルファインコントラスト(DFC)機能も備える。

 インタフェースはアナログRGBのD-Sub、DVI-D(HDCP対応)、HDMI 1.1×2、3RCAコンポーネント、PC用のステレオミニ音声入力を搭載。画面上に別入力の画面を小さく表示するPinP機能と、親画面/子画面をボタン1つで切り替えられるスワップ機能も用意する。PinP機能はアナログRGB+コンポーネント、HDMI+HDMIの2つの組み合わせには対応しないが、そのほかはいずれも親画面/小画面になれる。

 スピーカーは内蔵しないものの、ステレオミニのヘッドフォン出力を装備し、バーチャルサラウンド技術のSRS TruSurround HDにも対応する。画面下のフレームにはLEDが内蔵され、再生中の音声レベルに合わせて波紋のような光が点灯・点滅するトゥルーライト機能も持つ。トゥルーライト機能には映画、ゲーム、音楽の3つのライトモードがあり、オフ(消灯)の設定も可能だ。

左側面に2基のHDMI入力、背面にそのほかの映像/音声入力を配置している(写真=左)。左側面の下部にヘッドフォン出力を備える(写真=中央)。音声の調子に合わせて、画面下のLEDが波紋のように光るトゥルーライト機能も持つ(写真=右)

 フルHD対応の23型ワイド液晶パネルはTN方式。輝度は300カンデラ/平方メートル、視野角は上下160度/左右170度、応答速度はグレーからグレーで2ms、最大表示色は約1670色だ。1920×1080ドット未満の解像度を入力した場合のスケーリング機能は、1:1(ドットバイドット)、オリジナル(アスペクト比を維持した状態で全画面拡大)、フル(アスペクト比を無視して全画面拡大)が選べる。

 スタンドは上15度、下5度のチルト調整が行える。本体サイズは556(幅)×206(奥行き)×419(高さ)ミリ、重量は約5.2キロだ。

操作ボタンはタッチセンサーを採用(写真=左)。一番左にあるゲームコントローラー風のボタンを押すと、スルーモード、SRS、スケーリング、DFCなど、ゲームに関係する設定メニューが起動する(写真=中央)。MENUボタンを押すと表示されるOSDのメインメニューからは、色温度(9300K、6500K、ユーザー設定)などの調整が可能だ(写真=右)

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