暑い。熱い。どうもわが社は、夜も遅くなると空調がおかしくなる。使用する老愛機はレノボ・ジャパンの「ThinkPad X60」。このPCは“手汗”で手のひらの形がそのまま残るほど、パームレストが熱くなる。
というわけで、日本トラストテクノロジーの「25スリット ノートパソコン用冷却台(AK-NBC-03BK)」を導入した。価格は、この手のノートPC用冷却台としてはほどほど安価な2480円(税込み)。季節が変われば、この熱さが“あたたかい”に変化するわけで、ひと夏の苦しさを2480円で解消できるなら安いものと思いたい。
本体サイズは350(幅)×305(奥行き)×45(高さ)ミリで、15.4型ワイド液晶クラスのノートPCも設置できる。ボディはよくあるABS樹脂素材で、半ツヤ消しのブラックカラーとともに質感は価格相応だ。ただ、剛性はそれなりにあるので、大型のノートPCを置いても不安は感じないと思われる。底面に1500rpmの7センチファンを2基備え、底面から取り入れた空気を上面の“25本フィン”の間から吹き出してノートPCの底面を冷やす、空冷システムとなっている。
ところで、空冷+フィンと言うと、CPUクーラー+ヒートシンクのほかにあのドイツ車や旧中免御用達ネイキッドバイクのエンジンも思い出させる。フィンで表面積を広くし、冷却効率を上げる──それは美しい形状の物体だ。で……そんな“大きいお友達”向けのロマンっぽい何かがあるかというと、もちろん、ない。
電源はPCのUSBポートから得る。2基あるUSB Aポートのうち、もう一方はUSBハブとして機能し、マウスなどの適当なUSB機器も接続できる。電源スイッチも備えるが、「PCに差す」が実質の電源オンの行為になるのであまり気にしないでいい。最近のノートPCに備わる「電源オフ時もUSB充電可能」なUSBポートでなければ、PCの電源オフとともにファンの回転も連動して停止する。ファン回転数は1500rpm固定で、回転数調整機能などは備えない。
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