これまで、さまざまな角度でHPのデスクトップPCで最上位モデルとなる「Pavilion Desktop PC e9190jp/CT」の魅力に迫ってきたが、ゲームは快適にプレイできるのだろうか。実際に有名タイトルを試してみた。
日本ヒューレット・パッカード(HP)の「HP Pavilion Desktop PC e9190jp/CT」は、インテルのハイエンドCPU「Core i7」を搭載した個人向けタワー型デスクトップPCの最上位モデルだ。先日発表されたCore i7-8xxとCore i5は、メインストリーム向けのCPUであり、e9190jp/Cシリーズが採用する900番台のCore i7は、今でもフラッグシップに位置するのは変わりない。
日本HPのHP Pavilion Desktop PCといえば、東京生産による高い信頼性、手厚いサポート体制をはじめとした大手メーカー製ならではの魅力に加え、BTOによるフルカスタマイズに対応する柔軟性、さらに世界No.1シェアを生かした世界規模の部品調達により、ホワイトボックスメーカーなどにも対抗できる低価格でありながら、高品質であるという優れたコストパフォーマンスを獲得しているのが大きな魅力だ。
そのラインアップの頂点に立つタワー型デスクトップPCである本機は、現行最速CPUであるCore i7-9xxのポテンシャルをフルに生かしたハイパフォーマンスが大きな特徴になっている。多彩なBTOメニューが用意されており、中でも3D描画性能に優れるGeForce GTS 250とAMDのRadeon HD 4850を搭載したグラフィックスカードを選べるのは、拡張性に優れるHPのタワー型デスクトップPCならではのアドバンテージだ。「FINAL FANTASY XI」「The Tower of AION」「モンスターハンターフロンティア オンライン」といった有名ゲームタイトルの推奨認定も受けている。コストやボディの拡張性などの問題から、国内の大手メーカー製PCではどうしてもゲームユースが軽視されがちな傾向にある中で、本機は実に貴重な存在といえる。そこで、今回はゲームタイトル別にベンチマークテストを実行して、本機のゲームにおけるポテンシャルを改めて検証した。
さて、実際にHP Pavilion Desktop PC e9190jp/CTの評価機を使って、さまざまなゲームタイトルのパフォーマンスをチェックしてみよう。テストに利用した評価機のスペックは、CPUがCore i7-975 Extreme Edition(3.33GHz)、メモリが12Gバイト(2Gバイト×6)、HDDが1.5Tバイト、グラフィックスカードがGeForce GTS 250(グラフィックスメモリは1Gバイト)、そしてOSは64ビット版Windows Vista Ultimate(SP1)という内容である。もっとも、ゲームタイトルはすべて32ビットアプリケーションのため、実質的にはメモリ3Gバイト前後の構成と変わらないといえるだろう。
まずは、推奨認定タイトルから見ていこう。
1本目は、スクウェア・エニックスのファイナルファンタジーXIだ。言わずと知れた世界的ビッグタイトル「ファイナルファンタジー」シリーズ初のMMORPGで、2002年のサービス開始以来、長きにわたって世界中のプレイヤーに親しまれているオンラインゲーム界の重鎮である。
公式サイトではベンチマークソフト「FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3」が配布されているので、それを使ってパフォーマンスを見てみよう。結果はご覧のとおりで、High(高解像度)でも10000オーバー、Low(低解像度)では12000を超える圧倒的なスコアとなっている。公式サイトにあるスコアの目安にある最高の「計り知れない(7000以上)」をはるかに超えており、どんな設定にしても快適にプレイできることは間違いないだろう。
モンスターハンターフロンティア オンラインは、カプコンの大人気ハンティングアクションロールプレイングゲーム「モンスターハンター」シリーズのオンラインバージョンだ。モンスター討伐などのクエストをこなし、クエストの報酬やモンスターから手に入れた素材で強化した武器を使って、ほかのプレイヤーと協力することで、さらなる強敵に挑んでいくモンスターハンターの世界を、PCならではの精細で迫力のある画面で楽しめる。2007年の正式運用以来、大型アップデート(9月16日には最新のシーズン6.0が開始された)が繰り返し行われており、オンラインならではの新機軸も豊富に導入されている。
公式サイトで配布されている「モンスターハンターフロンティア オンラインベンチマーク」を使ってパフォーマンスを測定してみた。公式サイトではスコアの目安は特に設定されていないが、「5000」くらいあればまず十分に快適にプレイできる。結果はご覧のとおりで、デフォルトの1280×720ドットでは13000、1680×1050ドットという少し高解像度な解像度にしてみても7500以上と満足のいく値を残している。
エヌ・シー・ジャパンが運営する「The Tower of AION」は、2009年7月に正式サービスが開始されたばかりの最新MMORPGだ。プレイヤーは天族と魔族という2つに分かれて争う戦争型というスタイルを採用しており、豊富なパーツによる自由度の高いキャラクターエディット機能や背景まで細かく描き込まれた美しいグラフィックス、迫力のあるサウンドなどが大きな話題を集めている。
公式にベンチマークテストは配布されていないため具体的な数値は出せないが、日本HPでは「The Tower of AION」の推奨認定モデルを用意しているので、快適動作は約束されている。実際、エヌ・シー・ジャパンが開催したオフラインイベントでも本機を使ったサバイバルバトルが行われ、48人のユーザーが入り乱れた戦闘画面でもスムーズに動作していた。
ちなみに認定モデルの具体的なスペックは、Core i7-920、メモリ3Gバイト、HDD320Gバイト、GeForce GTS 250、DVDスーパーマルチドライブ、32ビット版Windows Vista Home Premium(SP1)という内容で、税込9万9960円と10万円を切る実にリーズナブルな価格になっている。もちろんBTOによるカスタマイズにも対応しており、さらに高性能な構成でオーダーすることもできるが、ゲームプレイに重要なグラフィックスカードは「GeForce GTS 250(グラフィックスメモリ1Gバイト)」で固定されているなど、カスタマイズによって「The Tower of AION」が快適にプレイできる水準を下回ってしまわないように配慮されている点も見逃せない。
ここからは、推奨認定に含まれていない人気ゲームタイトルでのパフォーマンスを、それぞれの公式ベンチマークテストで確認してみよう。
対戦型格闘ゲームとして一世を風靡(ふうび)した「ストリートファイター」シリーズの最新作が「ストリートファイターIV」だ。リュウやケンといったおなじみのキャラクター、昇竜拳、波動拳といった必殺技もグレードアップしたグラフィックス&アクションで楽しめる。公式ベンチマークテストは「ランクC」でも通常にプレイできるレベル。本機はデフォルトの1280×720ドット(ウインドウ表示)だけでなく、1680×1050ドットでも「ランクA」、しかもフレームレートは146fps(デフォルト)に、117fps(1680×1050ドット)と完全に突き抜けているのが分かる。
「ラスト レムナント」は、スクウェア・エニックスの「サガ」シリーズの流れを汲むRPGだ。定番ゲームエンジンである「Unreal Engine 3」を採用しつつ、秀逸なグラフィックス、優れた操作性などで人気の高いタイトルだ。
公式サイトなどで配布しているベンチマークテストでは、65fps以上でゲーム内のグラフィックス設定を高めに設定しても快適に、90fps以上ではグラフィックスが最高設定でも快適にプレイできるとしている。本機ではデフォルトの1280×720ドットで105fps前後、1680×1050ドット(フルスクリーン)で72fps前後と、いずれも高いスコアをマークした。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年10月23日