本体に用意されたインタフェースも、使い勝手や最新の動向を意識して改善されている。ギガビットに対応した有線LANやアナログRGB出力、そして、モバイルノートPCでは搭載するモデルが少なくなってきたTypeII準拠のPCカードリーダーを依然として搭載しながら、大画面テレビとの接続に使うHDMIを新たに用意し、3基あるUSB 2.0は左側面に2基、右側面に1基と分けて配置するなど、使い勝手が改善され、利用できる周辺機器が広がった。
無線接続ではIEEE 802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)に加えて、WiMAXも標準構成で利用できるようになった。無線コントローラはIEEE 802.11a/b/g/nとWiMAXを実装した「Intel WiMAX/WiFi Link 5150」を搭載する。また、オプションでBluetooth 2.1とWWANも搭載可能だ(マイレッツ倶楽部限定モデルでは4つの無線接続をすべて利用できる構成も選択できる)。これらのアンテナは、感度を確保するため液晶ディスプレイの上部に内蔵される。なお、WiFiとWiMAXは排他関係で両方一緒に使うことはできない。利用局面を考えれば、それでまったく問題ないが、切り替えが面倒なのは避けたい。Let'snote S8では、専用のユーティリティが用意されていて簡単に切り替えが可能だ。
本体に搭載する光学ドライブは、Let'snote W8と同じDVDスーパーマルチドライブだ。重さ50グラムの軽量ユニットを採用する。ただ、DVD-Videoを静かに観賞するには動作音が激しすぎる。ビジネス利用を重視するLet'snoteユーザーには、大きな問題にはならないが、インタフェースにHDMIも用意されたこともあって、“観賞目的”を期待するユーザーもホームユースでは増えるだろう。そういう場合に、ドライブの動作音は気になるかもしれない。
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