10月22日に発売される「Windows 7」のために、秋葉原にある複数のPCパーツショップが深夜販売イベントを実施した。既報のとおり、21日19時からカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店にて「Windows 7 発売記念 前夜祭イベント」が開かれており、販売開始の5時間前からすでに電気街は異様な盛り上がりをみせていた。
20時の段階で、ソフマップ秋葉原リユース総合館には約120人、TSUKUMO eX.にも100人近くの行列ができており、PCパーツショップ密集エリアは通路が埋まりきるほどの人が押し寄せていた。この時点でおよそ500人以上のユーザーが集まっていたとみられ、ソフマップのある店員さんは「発売の4時間前ですでにWindows Vista(の深夜販売)クラスですよ。これはかなりの盛り上がりが期待できそうですね」と、不安とうれしさを混ぜた表情で話していた。結果的にはその倍以上の人が22日0時の解禁を祝い、この大混雑は日をまたぐことになる。
この反響について、T-ZONE.PC DIY SHOPは「予想通り……いや、ちょっと上をいっているかな。予約販売の時点でかなり好調だったので、ここ最近の深夜販売よりもたくさんの人に来てもらえるのではと考えていました。それにしても、周囲のショップの行列もすごいですよね」と語る。また、ツートップ秋葉原本店は、1カ月半前のIntel P55マザー深夜販売の際に特価品狙いのユーザーが半数近くを占めたことに触れて「今回はWindows 7を買いにした人が圧倒的に多いようですね。前評判がかなり高いOSですし、期待感が相当あるのでしょう。これは、0時まで人の勢いが減らないということです。ちょっと気合いをいれますね」と話していた。
人の多さに対して、路上の騒音が少なかったのも今回の深夜販売の特徴といえる。今回は、各ショップが近隣へ気を配り、大声を上げた呼び込みや鳴り物を使った催しなどを屋外で行わないようにしていた。また、PCパーツショップ密集地には、数人のガードマンが派遣されており、各ショップの行列を整理するなどして、通りの混乱を最小限に抑えていたのも印象的だ。一部では「過去に警察にたびたび注意されていたので、次にどこかが一回でも警告を受けると、周辺ショップすべてで深夜販売を中止しなくてはいけないんです」(某ショップ)といった声も聞かれたが、多数の警察官が巡回するなか、そうしたトラブルは発生せずに済んだ。
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