2万円安く長時間駆動──7万円台のCULV版「HP Pavilion Notebook PC dm3i」も捨てがたい金属ボディのニクいヤツ(1/3 ページ)

» 2009年11月17日 11時03分 公開
[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]
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CULV版CPU搭載/10万円以下ノートPCのレビュー記事


CULV版CPUを採用──2万円安く、プラス2時間のバッテリー駆動

photo 日本HPの「HP Pavilion dm3i」シリーズ。ベーシックモデルの価格は7万9800円から

 より高速な9万円台か、長時間駆動の7万円台か──。新しいPCを購入しようと考えた時、想定予算内でどの仕様のPCにするか、どんな構成にするか、こんな悩ましいプロセスもPCを購入する楽しみの1つである。

 今回は、標準電圧版Core 2 Duo SP9300と外部GPUのGeForce G105Mを搭載する「HP Pavilion Notebook PC dm3i ハイパフォーマンスモデル」(レビュー:「CULVでは物足りない──それなら、標準電圧版CPU+外部GPUの「HP Pavilion Notebook PC dm3i」はどう?」を参照)に続き、ボディデザインは同一ながら、CULV版CPUの採用で、より安く購入できる「HP Pavilion Notebook PC dm3i ベーシックモデル」(以下、dm3i ベーシックモデル)のパフォーマンスを検証する。

 dm3i ベーシックモデルは、CPUをデュアルコアのCULV版Celeron SU2300(1.2GHz)、グラフィックスをIntel GS45 Expressチップセット内蔵のIntel GMA 4500MHDとする構成で、ハイパフォーマンスモデルより2万円安い、7万9800円からという価格設定になる。ボディデザインや重量、ディスプレイのスペックキーボードやタッチパッドの使い勝手といった外観上の仕様はdm3i ハイパフォーマンスモデルと同一で、1366×768ドット表示に対応する13.3型ワイドの液晶ディスプレイ、ヘアライン加工を施した約1.9キロのメタルボディ、縦横19ミリピッチの違和感なく入力できるキーボードなどを採用する。プリインストールOSは32ビット版のWindows 7 Home Premiumだ。

 そのパフォーマンスは、CULV版CPUにより標準電圧版CPUを採用するハイパフォーマンスモデルと比べると相応に低くなると予想されるが、バッテリー駆動時間が延びる効果は大いに期待できる。出力11.1ボルト/57ワットアワー(単体重量370グラム)とdm3シリーズで共通のバッテリーを搭載するが、カタログ公称値はハイパフォーマンスモデルの約8時間に対して約2時間多い、約10時間となっている。


photophoto ヘアライン加工を施した金属素材を用いる天面と、ゆったり&カッチリのキーボード
photophoto
photophoto 本体右側面にDC入力、100BASE-TX対応の有線LAN、アナログRGB、HDMI出力(HDCP/音声同時出力対応)、USB 2.0×2、マルチメモリカードリーダー(SDHC対応SDメモリーカード/PRO対応メモリースティック/MMC/xDピクチャーカード。SDメモリーカード装着時は約2.5ミリ出っ張る)、イヤフォン/マイク入出力。右側面にケンジントンロックポート、排熱口、USB 2.0×2、プッシュ型無線LANオン/オフスイッチ、スライド型電源スイッチを設け、前面下部にAltec Lansing+SRSサラウンド技術を盛り込むステレオスピーカーを実装する
photophotophoto dm3iベーシックモデルのデバイスマネージャ画面。評価機は、HDDに日立GST「Travelstar 7K320(HTS7232232L9A360)」(2.5インチSerial ATA/320Gバイト)、メモリモジュールはHynix「HMT125S6BFR8C」(2Gバイト/PC3-8500)、Mini PCI Express型無線LANモジュールに「Atheros AR5009」(IEEE802.11a/g/n対応)を実装していた
※製品を分解/改造すると、メーカー保証は受けられなくなります。内部で使用されている部品などは編集部が使用した評価機のものであり、すべての個体にあてはまるものではありません
photophotophotophoto CPU-ZとGPU-Zの表示結果
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