先週、Athlonブランドで初のトリプルコアCPU「Athlon II X3 435」が登場した。価格は9000円前後で在庫は潤沢だ。Athlon II X3 435は動作クロック2.9GHzのトリプルコアCPUで、製造プロセスは45ナノメートル。1.5MバイトのL2キャッシュを搭載しており、Socket AM3に対応する。
入荷したドスパラ秋葉原本店は「コストパフォーマンスも高く、好調に売れています。クアッド化のウワサは今のところ聞きませんが、普通に使っても3GHz近いクロック数でなかなかの性能が期待できるでしょう」と話していた。
週末には複数のショップにC3ステッピングの「Phenom II X4 955 Black Edition」も入荷しており、こちらも好調な売れ行きだという。価格は1万8000円弱。「AMDの新CPUでもC2とC3ステッピングが混在しています。C3ステッピングにこだわる方にX4 955は売れていますね」(クレバリー1号店)とのことだ。
魅力的な新CPUが登場するなかで、Windows 7の登場も手伝って、CPUを購入するユーザーが増えているという。そこで現在ヒットしているモデルを複数のショップに聞いた。
インテル系で人気があるモデルでは、Core 2 Quad Q9505を挙げるショップが多かった。クレバリー1号店は「新規にマシンを組む方にはCore i5 750やCore i7 860が人気ですが、意外とCPUだけ乗せ替えるという人が多いです。そこで数量的には2万円強で高いパフォーマンスが得られるCore 2 Quad Q9505に人気が集まっています。1つ上のQ9550は2万円台後半となるので、『そこまで出すならCore i5/i7マシンにしよう』と考える人が多いのでしょう」(同ショップ)。また、エントリークラスでは4000円強で買えるCeleron E3200を挙げるショップが多かった。
AMD系では、1万円前後のAthlon II X4 620がヒットしているようだ。ドスパラ秋葉原本店は「1万円でクアッドコアが買えるというのが大きいでしょう。動画編集や3Dゲームを頻繁にするのでなければ、Windows 7を快適に操作できますからね。さらにハイスペックを狙う方には、C3ステッピングのPhenom II X4 945が人気です。今回のステップ更新はメモリ回りの改善などの大きな変更が施されているので、気にしている方はいつも以上に多いです。価格的にも2万円を切っているのは魅力的ですね」と話していた。
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