EIZOはワイド液晶ディスプレイのカラーマネジメント環境にも力を入れている。カラーマネジメントを行うことで、液晶ディスプレイの性能を存分に引き出し、色再現性の向上や、画面と印刷用紙のカラーマッチングが実現できるのだ。
従来、カラーマネジメントは業務レベルのシステムで、一般ユーザーにはハードルが高かった。しかし、EIZO独自のカラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」(以下、EasyPIX)を使えば、カラーマネジメントの初心者やライトユーザーでも、手軽に環境を構築することが可能だ。EasyPIXには対応モデルが定められているが、半数以上のEIZOのFlexScanワイド液晶ディスプレイで利用できる。
EasyPIXは、画面の色を測定する専用センサー(EX1)と、専用ソフトウェアをセットにしたパッケージだ。専用センサーで画面の色を測定しながら、専用ソフトウェアを使って発色を調整していく。結果はICCプロファイルとしてOSに登録され、同じくICCプロファイル対応のアプリケーションを使うことで、最適な色再現性で作業できるようになる。
2009年11月25日には専用ソフトウェアの最新版「EIZO EasyPIX Ver.1.1」の無償配布が開始され、対応機種のユーザーであればマッチング(用紙の白色を目視で調整)機能を無料で試用できるようになったのも見どころだ。また、EasyPIXパッケージ版のユーザーはVer.1.1を導入することで、用紙の白色をセンサーで測定する機能と、以前調整した同じ目標値でキャリブレーションを行える再調整機能が新たに利用できるようになる。
EasyPIXについては、下記の記事で詳しく解説している。EIZOのワイド液晶ディスプレイは画質の潜在能力が高いので、その実力を最大限引き出してくれるEasyPIXは積極的に検討したいツールだ。
以上、EIZOのワイド液晶ディスプレイ最新ラインアップから、特に注目したい最新モデルを紹介した。今回取り上げたモデルは、画質、機能、使い勝手のあらゆる面でワンランク上の快適な環境を提供してくれるはずだ。
このほかにも、EIZOのWebサイトでは、グラフィックス、エンターテインメント、CAD・Web・動画、ビジネスといった用途別、そして画面サイズ別でラインアップが分類されている。どのようなニーズを持ったユーザーでも、自分にぴったりのモデルを見つけられるだろう。
モノにこだわるユーザーにとってはもはや常識だろうが、液晶ディスプレイは毎日のように利用し、さらに比較的長い期間使い続けるものなので、できるだけ高品質な製品を選んだほうが、中長期的に見てさまざまな面で効果的だ。日ごろの使い勝手や作業効率、満足度、ひいては疲労やストレスの軽減にまで影響してくる。本記事を高品位なワイド液晶ディスプレイ選びの一助としてもらえれば幸いだ。
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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年3月31日