新しいプラットフォームとしてのパフォーマンスは、新旧Netbookをテストして次世代Atomの可能性を考えるで検証しているが、そこでは、従来機と構成をそろえるために、U135のオリジナル構成から一部のパーツを変更している。ここでは、評価機材のオリジナル構成におけるパフォーマンスをベンチマークテストでチェックしてみた。
ただし、評価機材はOSが英語版のWindows 7 Starterであったりと、日本市場向けの構成ではないため、日本市場で入手できる製品とはパフォーマンスの傾向が異なる可能性がある。そのため、ここで紹介するベンチマークテストの結果も、参考値として扱っていただきたい。また、本体搭載の液晶ディスプレイは最大解像度が1024×600ドットであるため、外部ディスプレイを接続してテストを実行している。
■PCMark05 | ||
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PCMark | 1446 | |
CPU | 1506 | |
Memory | 2513 | |
Graphics | 436 | |
HDD | 4808 | |
■3DMark06(1280×1024ドット) | ||
3DMark Score | 145 | |
SM2.0 | 67 | |
HDR/SM3.0 | − | |
CPU | 491 | |
■FF XI Bench3 | ||
High | 843 | |
Low | 1145 | |
■CrystaDiskMark 2.2(Test Size:100Mバイト) | リード | ライト |
シーケンシャル | 79.95 | 66.67 |
ランダム512KB | 30.21 | 40.07 |
ランダム4KB | 0.387 | 1.468 |
■CineBenchR10 | ||
Single CPU | 568 | |
Multiple CPU | 876 | |
PCMark05の結果を、PC USERのレビュー記事で紹介しているAtom N280&Intel 945GSE Express/ICH7-M採用でWindows 7 Starterを導入した「Eee PC 1005HR-WS」と比較してみると、CPUテストの結果はほぼ同等、MemoryテストとGraphicsテストはわずかにU135が上回るという傾向が確認された。
また、Windows Experience Indexでは、U135がProcessor、Memory、Graphices、Primary hard diskで上回っている(Eee PC 1005HR-WSのレビュー記事については、Windows 7の登場で“元祖Netbook”はどうなった!?――「Eee PC 1005HR-WS」徹底検証を参照のこと)。
MSIの資料に示されたU135のバッテリー駆動時間は原稿執筆時点で明らかでないが、BBench 1.01(海人氏・作)で「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」「10秒間隔でのキーストローク」「無線LAN常時有効」「電源プランはバランス」の条件で測定した結果は、329分(5.4時間)だった。
U135は、新世代のAtomプラットフォームを搭載して、その性能は少ないながらも向上した。チクレットタイプのキーボードと面積の増えたタッチパッドなど、入力デバイスも改善されている。ディスプレイサイズや解像度、インタフェースやメモリスペックなどは従来と同じながら、新世代Netbookにふさわしい新しい使い勝手をユーザーに提供してくれるはずだ。
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