ほぼ1年ぶりにフルモデルチェンジを果たした富士通のミニノートPC「FMV-BIBLO LOOX U」シリーズが1月21日に発売される。店頭販売向けモデル「U/G90」はカラーバリエーションに「FMVLUG90B」(モカブラック)、「FMVLUG90R」(ルビーレッド)、「FMVLUG90G」(ヴィンテージゴールド)の3色が用意され、予想実売価格は10万円前後の見込みだ。
また、同社直販サイトの「WEB MART」で購入できるカスタムメイドモデル「U/G90N」も同時発売される。こちらは購入時に仕様が選択可能で、「A BATHING APE」とのコラボレーションモデルを用意しているのも見逃せない。
今回は店頭モデルのU/G90を中心に、写真とともにLOOX Uをチェックしていこう。なお、今回入手した機材は試作機のため、実際の製品とは異なる場合があることをあらかじめお断りしておく。
まずは新設計のボディに注目したい。従来モデルは、タッチパネル式の液晶ディスプレイが回転・反転する構造のコンバーチブル型ボディを採用していたが、新モデルではタッチパネル式の液晶ディスプレイはそのままに、スタンダードなクラムシェル型ボディへ変更している。
これにより、本体サイズは204(幅)×106.5(奥行き)×23.8(厚さ)ミリ、重量は約495グラムの薄型軽量ボディに生まれ変わった。従来モデルは本体サイズが171(幅)×135(奥行き)×26.5〜33(高さ)ミリ、重量が約565グラムだったが、新モデルでは横幅こそ33ミリ増したものの、奥行きが28.5ミリ、最厚部が9.2ミリ短くなり、重量も約70グラム減っている。ちなみに実測での重量は約484グラムと、公称値よりさらに軽量だった。
新ボディは余分な突起がないフラットな形状なので、バッグへの収まりがいいのはもちろん、コートやジャケットの内ポケットにも収納できる。実際のところ、標準的なスーツの内ポケットにも入るサイズを想定して、この奥行きと高さを決めたという。こうした事情もあり、富士通では新型LOOX Uに“Real Pocket size PC”という愛称を付けている。
ボディのデザインにも相当こだわっている。天面と底面に光沢塗装を施し、無粋なネジキャップやステッカーも排除した「W FACEデザイン」をはじめ、天面と本体側面をメッキトリムラインで囲み、キーボード面と液晶ディスプレイ面まで光沢仕上げとするなど、きらびやかな外装だ。とはいえ、モカブラック、ルビーレッド、ヴィンテージゴールドの3色は落ち着いたトーンで、派手すぎずにまとまっている。ただ、全面光沢のボディゆえ、指紋の付着は少々気になるかもしれない。外観を美しく保つためには、こまめにクロスなどでふく必要がある。
デザイン面では、WEB MARTで選択できる「A BATHING APE」とのコラボレーションモデルもユニークな試みだ。同ブランド定番のエイプカモ(猿の顔を溶け込ませた迷彩柄)を天面にあしらった「GREEN CAMO」(グリーンの迷彩柄)と「BLACK CAMO」(ブラックの迷彩柄)の2つが用意され、2010年1月18日から2月28日までの期間限定で販売となる。価格はいずれも通常カラーよりプラス1万円だ。GREEN CAMO/BLACK CAMOモデルでは、液晶ディスプレイ天面のデザインが変わるほか、パッケージもオリジナルのものを採用する。
バッテリーはスティック型から底面全体を覆う薄型となった。標準バッテリー(2セル)の容量は7.2ボルト 2900mAhから7.2ボルト 1800mAhに減り、駆動時間は約4時間と短くなっている。オプションのLバッテリー(4セル)は容量が7.2ボルト 3800mAhに増え、約7.8時間の駆動が行える。ただし、標準バッテリーの代わりにLバッテリーを装着した場合、ボディの厚みは約7.8ミリ増の約31.6ミリになり、重量も約117グラム増の約612グラムに増える。
※記事初出時、バッテリー駆動時間に誤りがありました。おわびして訂正させていただきます(編集部/2010年1月18日15時)
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