　C4シリーズはよくあるNetbookの小型ボディながら、地上デジタルチューナーあるいはAM／FMラジオチューナーを内蔵したのが大きなポイントとなる。ラインアップは地デジチューナー搭載の「C411A6」とAM／FMラジオチューナー搭載の「C411A5」、2つの店頭モデルに加え、チューナーやオフィススイートの有無を選択できるWeb直販モデルの「DC411」で展開し、2010年2月中旬から下旬にかけて順次発売する予定。価格はオープン、想定実売価格はC411A6が5万4800円、C411A5は4万9800円前後と予想される。

　C411A6は、mini B-CASカードを採用したPCI Express／Mini Card型地デジチューナーを内蔵し、付属するテレビアンテナ接続用のF型変換アダプタを用いて地上デジタル放送を視聴・録画できる。ラジオチューナー搭載のC411A5も、同社開発のPCI Express／Half Mini Card型AM／AMラジオチューナーモジュールを内蔵し、外付けのラジオ受信用アンテナとともに利用する。ノイズの影響を受けにくい同社独自の設計ノウハウを盛り込み、音質が劣化しにくいラジオ聴取・録音環境を実現したという。

C4シリーズに内蔵する地デジチューナー（左）とAM／FMラジオチューナー（右）

　このほか、テレビやラジオのほか、音楽や動画といったAVコンテンツを一括管理・再生できるオリジナルソフト「Pure Space」をプリインストールする。音質劣化の要因となる音量ミキサーをバイパスし、音声信号をサウンドデバイスにダイレクトで伝送する「Pure Direct Audio Path（PDAP）テクノロジー」といった独自の高音質化技術も盛り込む。

　PCとしての主な仕様は、1024×600ドット表示に対応する10.1型ワイドの液晶ディスプレイ、Atom N450（1.66GHz／2次キャッシュ512kバイト、プロセッサTDP5.5ワット）、Intel NM10 Expressチップセット、1GバイトのDDR2 SDRAM、250GバイトのHDD、100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、マルチメモリカードスロット（SDHC対応SDメモリーカード／PRO対応メモリースティック、MMC）、キーピッチ17.5ミリのキーボード、アンテナ端子、USB 2.0×2、30万画素Webカメラ、アナログRGB出力など。OSは32ビット版Windows 7 Starterをプリインストールする。

　本体サイズは約258（幅）×186（奥行き）×23（高さ）ミリで、重量は約1.1キロ。最大約3.3時間動作する10.8ボルト／2200mAhのリチウムイオンバッテリーが付属する。

地デジ／ラジオ、Officeの種類を選択できるWeb直販モデル「DC411」

　“ONKYO DIRECT”で販売するWeb直販モデル「DC411」は、基本スペックは店頭モデルとほぼ同一で、地デジチューナーかAM／FMラジオチューナー、Office Personal 2007（SP2）かOffice Personal 2007（SP2）の2年ライセンス版のいずれかを選択できるモデルを用意する。

　発売は2010年2月下旬を予定。最小構成例価格は4万9800円からとなる。


ONKYO C4シリーズ店頭モデルの概要（その1）
シリーズ名	モデル名	タイプ	従来比較	CPU	メモリ	HDD	OS	実売
C4	C411A6	1スピンドル	Netbook（地デジ内蔵）	Atom N450（1.66GHz）	1024MB（DDR2）	250GB	32ビット版 7 Starter	5万4800円前後
C4	C411A5	1スピンドル	Netbook（AM／FMラジオ内蔵）	Atom N450（1.66GHz）	1024MB（DDR2）	250GB	32ビット版 7 Starter	4万9800円前後
ONKYO C4シリーズ店頭モデルの概要（その2）
シリーズ名	モデル名	液晶	解像度	チップセット	光学ドライブ	GPU	オフィス	重量
C4	C411A6	10.1型ワイド	1024×600	Intel NM10 Express	─	─	─	約1.1キロ
C4	C411A5	10.1型ワイド	1024×600	Intel NM10 Express	─	─	─	約1.1キロ