パナソニックの「Let’snote N9」は、法人需要も多い光学ドライブ非搭載の軽量モバイルノートPCだ。PCとしてのパフォーマンスも重視するビジネスユーザーに向く、標準電圧版のCPUと、1280×800ドット表示に対応する12.1型ワイドの液晶ディスプレイ、標準バッテリーで約14時間の長時間動作、オプションの軽量バッテリー搭載時で約1.1キロの軽量ボディなどが特徴だ。
基本プラットフォームは、2009年秋冬モデルのLet'snote N8のCore 2 Duo P8700(2.53GHz)+Intel GS45 Expressの組み合わせから、2010年1月に発表されたインテルの新CPUである標準電圧版Core i5-520M(2.4GHz)に一新し、さらにパフォーマンスの向上を図る構成となった。Hyper-Threading Technology(HT)により計4つのスレッドを同時処理でき、Intel Turbo Boost Technology(TBT)により負荷やCPU温度状況に応じて最大2.93GHzまで自動的にオーバークロックして動作する。
主な仕様は1280×800ドット表示対応の12.1型液晶ディスプレイ、CPU統合グラフィックス(Intel HD Graphics)、2GバイトのDDR3 SDRAM(PC3-6400対応、最大4Gバイト/204ピンSO-DIMM空きスロット×1)、250GバイトのHDD(Serial ATA)、1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、モバイルWiMAX(Intel Centrino Advanced-N+WiMAX 6250 11aはW52/W53/W56対応、モバイルWiMAXは受信最大20Mbps/送信最大6Mbps)、USB 2.0×3(左側面×2、右側面×1)、PCカードスロット×1、SDHC対応SDメモリーカードスロット、HDMI出力、アナログRGB出力、イヤフォン/マイク入出力など。プリインストールOSは32ビット版のWindows 7 Professional。横19ミリ/縦16ミリピッチ(主要キー)の日本語85キーボードやホイールパッドなどの操作デバイスを搭載する。
なお、モバイルWiMAXと無線LANのコンボモジュールは従来モデルに内蔵したIntel WiMAX/WiFi Link 5150(下り最大13Mbps、上り最大3Mbps)から「Intel Centrino Advanced-N+WiMAX 6250」に刷新され、無線LANは屋外でも使用できるIEEE801.11aの新たな周波数帯を用いるW56などに対応、あわせてモバイルWiMAX(IEEE802.16e-2005準拠)は下り最大20Mbps、上り6Mbpsの通信に対応する。
パナソニックWeb直販サイト限定の、より高性能な「マイレッツ倶楽部モデル」や法人向けモデルも用意する。
Letsnote N9のマイレッツ倶楽部モデルは、店頭モデルより高速なCore i5-540M(定格クロック2.53GHz/TBで3.06GHz)と500GバイトHDD、64ビット版Windows 7 Professional(32ビット版/64ビット版のセレクタブルOS仕様)が標準となり、計6色のカラー天板を選択できる。
法人向けモデルはBluetooth、モバイルWiMAX、指紋認証センサー、非接触ICカードリーダー、モデムなどを用途にあわせて選択できるオプションを用意するほか、通常より1年延長した「4年無償保証」が付属する。
Letsnote N9店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
N9 | CF-N9JYCADR | 1スピンドル | 新CPU | Core i5-520M(2.4GHz) | 2048MB(DDR3) | 250GB | 32ビット版(64ビット版)7 Professional | 19万円前後 |
Letsnote N9店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | オフィス | 重量 |
N9 | CF-N9JYCADR | 12.1型 | 1280×800 | Intel QM57 Express | ─ | CPU統合 | ─ | 約1.26キロ |
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