Radeon HD 5450は、すでに登場しているRadeon HD 5000シリーズのバリュークラスに位置するモデルだ。このGPUを搭載するグラフィクスカードも同時に発表されるが、その実売価格は7000円半ばから8000円以下が多い。価格帯はバリュークラスだが、Radeon HD 5000シリーズの上位モデルと同様に、DirectX 11への対応やATI Streamのサポートなど、ほぼ同じ機能を有する。ほかの5000シリーズと同様に、40ナノメートルプロセスルールを採用しており、構成トランジスタ数は2億9200万個になる。
コアクロックは650MHz、メモリクロックは800MHzで、内蔵する統合型シェーダユニット(ストリームプロセッサ)は80個。また、8基のテクスチャーユニットと4基のROPsユニットも備える。対応するグラフィックスメモリはDDR3、もしくはDDR2で、メモリバス幅は64ビットだ。
消費電力はアイドル時で6.4ワット、最大で19.1ワット。Radeon HD 5450を搭載したリファレンスデザインカードのクーラーユニットはヒートシンクのみのファンレス構造を採用する。
AMDの資料によると、Radeon HD 5450で測定したベンチマークテストの結果は、3DMark Vantage OverrallでP1362(Radeon HD 4350でP864.483)、多くのゲームタイトルベンチマークテストでRadeon HD 4350の1.3倍に達したとしている。
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