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「モダン・ウォーフェア2」と「Demon's Souls」で徹底チェック:23型フルHD液晶「FlexScan EV2334W-T」でゲーム映像に“Power”を注入せよ! (3/3)「Demon's Souls」のダークな世界観をどこまで堪能できるか!?2本めのゲームは、泣く子も黙るPS3専用ソフトの「Demon's Souls」(デモンズソウル)を試した。非常に難度が高い骨太なアクションRPGの名作として、腕に覚えのあるゲーマーにファンが多いタイトルだ。2009年2月の発売以来、ロングヒットを続けており、2010年2月には「PlayStation3 the Best」として、より低価格で再発売される。評価が厳しい海外のゲーム媒体を中心に数々のアワードを受賞していることからも、その完成度がうかがい知れるだろう。 Demon's Soulsは、中世ヨーロッパを意識したダークファンタジーの世界が舞台だ。北の大国ボーレタリアを治める老王オーラントが、封印された“古の獣”を目覚めさせてしまったことで、色のない濃霧が発生するとともに、人々のソウルを奪う凶暴なデーモンが出現し、同国は崩壊。プレイヤーは、各地でデーモンを討伐し、最終的に古の獣を再び眠りにつかせることが目的となる。 さて、Demon's Soulsの操作方法はFPSに似ているが、視点は3人称となり、主人公を見下ろすアングルでプレイする。ザコ敵からして強力で、2〜3体に囲まれたらアッという間に窮地に陥ってしまうほか、落ちたら即死してしまう不安定な足場や、人間の心理をうまく突いた致命的な罠も多いため、じっくり注意深く進みながら、敵を一体ずつ引きつけて排除していくのが、基本的なプレイスタイルだ。 そのため、前のページで紹介したFPSのCoDMW2ほど、高速な視点移動や目まぐるしい場面変化は行われない(ボスのデーモン戦は結構目まぐるしいが)。既にCoDMW2での画質チェックにおいて、EV2334W-Tの応答性や操作レスポンスに問題がないことは分かっており、当然ながら、それより動きが少ないDemon's Soulsは非常に快適にプレイできた。 むしろ、Demon's Soulsの表示において重要になるのは、ダークな世界感をいかに再現して没入感を演出できるかだろう。Demon's Soulsはゲーム全編に渡って画面が暗く、暗闇の中でわずかな光を頼りに、恐怖感と向き合いながら先に進んでいくことも多い。つまり、暗闇の演出がゲーム体験に大きな影響を与えているのだ。 この点、EV2334W-Tの表示傾向はマッチングがよい。そもそも、黒の締まりが良好なVA方式の液晶パネルを採用しているため、しっとりと濃密な暗闇が再現され、臨場感をグッと高めてくれる。また、EV2334W-Tは光沢がないノングレアパネルを用いていることから、延々と続く暗いシーンなどで、黒い画面に自分の顔や周囲の家具などが映り込み、興ざめしてしまうこともない。低価格なTN方式のグレアパネル搭載ディスプレイに対して、明確なメリットが享受できる部分といえる。 もちろん、Power ResolutionとPower Gammaの組み合わせによるGameモードは、ここでも有効だ。Power Resolutionはステータス画面の文字をシャープに表示し、一見分かりにくい地形や離れた場所にいる敵の様子、そして装備によって外観が変化するプレイヤーキャラのグラフィックスをクッキリと描き出す。Power Gammaは全体的な雰囲気を損ねずに、背景やキャラクターのコントラスト感を高めてメリハリを出す一方、暗闇に近い暗部がつぶれすぎたり、武器や灯の光が白く飛ぶこともなく、見栄えがいい。 このままでもいいのだが、EV2334W-Tの各設定をカスタマイズすれば、さらにDemon's Souls向けの画質に追い込める。画質については好みもあるが、Power Resolutionは初期設定の強度2から、強度1に下げると、輪郭のエッジが少し抑えられ、湿度が高く空がどんより曇っているようなゲーム世界によくなじむようだ。オーバードライブの設定も、「強」では輪郭が強く出すぎることがあるので、「普通」で十分だろう。 Power Gammaはオンのままがベストだが、実はガンマを1.8に上げると、全体的に明るくなるので、暗闇に潜んだ敵などがはっきり見えるようになる。どうしても暗闇で待ちかまえている複数の敵が倒せないなど、ゲームに行き詰まってしまったら、裏技的にガンマ 1.8の設定を試してみると、もっと先に進めるかもしれない。 EV2334W-Tは、Demon's Soulsのように世界観を大事にしているゲーム、しかも暗いシーンが多く登場するタイトルにおいても、納得できる表示性能を備えていることが分かった。最近は低価格なフルHD対応ディスプレイも増えているが、こうした製品の大半はTN方式の液晶パネルを採用しており、表面処理もグレアのものが多い。EV2334W-TはVA方式のノングレアパネルを搭載することに加えて、強力なGameモードも用意しているため、ゲームタイトルによっては映像の質で大きな差が付くだろう。
© 2009 Sony Computer Entertainment Inc. ゲーミングディスプレイとして確かな実力を持ち、コストパフォーマンスも良好以上、2本のゲームソフトを用いてEV2334W-Tのゲーミングディスプレイとしての性能に迫ってみたが、いずれも好結果が得られた。場面転換が激しいFPSと、暗いシーンが多いアクションRPGという液晶ディスプレイにとってはイジワルなソフトを選択したことを考えると、その実力は十分信頼できるレベルにある。 今回は各ゲームに最適と思われる画質設定も探ってみたが、もちろん表示傾向の好みは人それぞれだ。Power Resolution、Power Gamma、オーバードライブといったゲーム向けの画質設定は個別に適用したり、強度を変えられるので、好きなゲームの表示を思う存分追い込んでみるのも楽しいだろう。 冒頭で簡単に触れたが、EV2334W-Tはゲーミングディスプレイとしての特徴に加えて、sRGB色域での静止画編集ニーズに応えられる表示性能を持ち、カラーマッチングツールのEIZO EasyPIXもサポートしており、消費電力の積極的な削減や使用者の疲労軽減に配慮した独自のEco機能、さらには高さ調節にも対応した省スペース性の高いボディまで備えている。 それでいて、価格は5万円を切っているのだから、その高いコストパフォーマンスには驚かされる。市場にはより低価格なフルHD液晶ディスプレイが多数存在するが、EV2334W-Tの装備を見れば、いかに買い得感の高い製品であるかが分かるだろう。この春、ゲーム用途をメインに液晶ディスプレイを探しているならば、EV2334W-Tは積極的に検討すべき1台といえる。 関連記事
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