ThinkPad T400sといえば、「歴代ThinkPadで最高」とうたうキーボードを搭載したノートPCだ。そのパフォーマンスやキーボードについては、すでにレビューで紹介しているが(ThinkPad T400sのレビュー記事はThinkPad T400sの「歴代最高」なキーボードを“ガシガシ”たたいてみたを参照のこと)、そのThinkPad T400sにはマルチタッチ対応液晶搭載モデルも存在する。歴代最高のキーボード+タッチパネルのコラボは、どのような操作感を生み出すのだろうか。その使い勝手を試してみた。
画面を直接触って操作を行う「タッチパネル」といえば、以前からThinkPadのラインアップに存在していたが、一部の特定業務以外では普及しきらないままだった。最近になってiPod touchやiPhoneの普及、そして、先日発表されたiPadなど、タッチインタフェースもだいぶ認知されてきたが、現状としてはコンシューマーノートPCで広く利用されているとは言いがたい(iPadの概要や挙動についてはAppleイベント現地リポート:Appleの「iPad」を展示ブースでねっとりと眺めるやAppleイベント現地リポート(2):ぬるぬる動くぜ「iPad」、展示ブースから動画でチェック!を参照のこと)。
とはいえ、Windows 7で新たに搭載されたタッチパネル機能である「Windowsタッチ」は、新OSの目玉機能ということもあって、Windows 7発売時におおいにクローズアップされた。「機会があれば試してほしい」とはマイクロソフトのみならず、多くのPCメーカーも訴求しているポイントだ。
ThinkPad T400sのタッチパネル液晶は、最大4本の指を同時に認識できる、いわゆる「マルチタッチ」に対応したものだ。本体にスタイラスペンは付属せず、指で画面を直接タッチして操作することになる。タッチパネルの感度は良好で、今回の評価作業においても「タッチが認識されずにイライラする」ということはなかった。洗ったばかりの湿った手で操作しても特に問題ない。また、ボールペンなどのプラスチック部分や、金属などでタッチすると反応しない。
ThinkPad T400sが搭載する液晶ディスプレイのサイズは14.1型ワイドで、最大解像度は1440×900ドットになる。デスクトップに表示されるアイコンのサイズはいくぶん小さめだが、男性の指でも狙いを定めるのはたやすい。仮に使いづらく感じるのであれば、Windowsの画面設定で解像度を低めにしたり、コントロールパネルの「ディスプレイ」から「画面上の文字を読みやすくします」で表示を大きくして使えばいい。
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