コーレル、ビデオ編集ソフト「VideoStudio Ultimate X3」とフォトレタッチソフト「PaintShop Photo Pro X3」を同時発売インタフェース一新、パフォーマンス向上(1/2 ページ)

» 2010年03月10日 09時00分 公開
[前橋豪,ITmedia]
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コーレルのビデオ/フォト編集ソフトがともにアップグレード

 コーレルは3月9日、ビデオ編集ソフトの「VideoStudio Ultimate X3」と「VideoStudio Pro X3」、フォトレタッチソフトの「PaintShop Photo Pro X3」を発表した。ダウンロード版は同日発売、パッケージ版は4月16日発売の予定だ。

 価格はVideoStudio Ultimate X3のダウンロード通常版が1万6800円、パッケージ通常版が2万790円、VideoStudio Pro X3のダウンロード通常版が1万2800円、パッケージ通常版が1万5540円、PaintShop Photo Pro X3のダウンロード通常版が1万2800円、パッケージ通常版が1万5540円。OSはWindows XP/Vista/7(最新SP適用)に対応する。

「VideoStudio Ultimate X3」
「VideoStudio Pro X3」
「PaintShop Photo Pro X3」

製品ラインアップと価格
製品名 VideoStudio Ultimate X3 VideoStudio Pro X3 PaintShop Photo Pro X3
パッケージ通常版 2万790円 1万5540円 1万5540円
パッケージ特別優待版 1万5540円 1万290円 1万290円
パッケージアップグレード版 1万5540円 8379円 8379円
パッケージアカデミック版 1万2390円 8190円 8190円
ダウンロード通常版 1万6800円 1万2800円 12800円
ダウンロードアップグレード版 1万2800円 7980円 7980円

AVCHDとの親和性を高めた「VideoStudio Ultimate X3/Pro X3」

 VideoStudio Ultimate X3/Pro X3は、2008年に発売された「Ulead VideoStudio 12」シリーズと比較して、パフォーマンスの向上が図られた。Core i7などマルチコアCPUへの最適化およびNVIDIA CUDAの利用により、AVCHD(H.264)のエンコード速度を高速化している。

マルチコアCPUへの最適化により、AVCHDのエンコード時間が短縮された
NVIDIA CUDAを利用することで、エンコード時間はさらに短くなる

 インタフェースは作業ステップを7段階から3段階(取り込み、編集、完了)に簡略化した。画面中央に並ぶアイコンから、ビデオ、トランジション、タイトル、フィルタ、オーディオなどの表示を切り替えながら作業を行う。画面上には、フォントパックやテンプレートなどをソフトの画面上から直接ダウンロードして適用できる「コンテンツボタン」が追加された。

一新されたインタフェース。オーディオトラックが2つ追加され、ボイストラックと合わせて音声トラックが4つになった
中央のアイコンから、タイトル、トランジション、オーディオなどを切り替えて使う。こちらはビデオフィルタを選んだところ
VideoStudio Pro X3のスタート画面。ディスクオーサリング機能として、「MovieWriter Pro 2010」の機能限定版も備えている

 テンプレートを活用した自動編集機能「インスタントプロジェクト」も用意。26種類のテンプレートから目的に合ったものを選択し、素材となる動画や写真のデータを組み込んでいけば、凝ったタイトルやフィルタ効果が付いたビデオ作品を手軽に制作できる。この際、「クリップ置き換え」機能により、ライブラリのクリップをタイムラインへドラッグ&ドロップするだけで、フィルタやトランジションの設定を維持したまま、それまでタイムラインにあったクリップと置き換えることが可能だ。

 ビデオのキャプチャ機能では、AVCHDビデオカメラの撮影日情報に対応した。撮影日はタイトルとして取り込まれるので、文字サイズや位置、フォントを変えたり、アニメーションを付けることもできる。また、タイトルトラックは最大5つまでビデオフィルタを適用できるようになった。ビデオフィルタについては、写真や動画にスケッチしたような描画効果を与えられる「オートスケッチフィルタ」も追加されている。

「ファイルの置き換え」機能により、ライブラリのクリップとタイムラインのクリップを、フィルタやトランジションの効果を維持したまま置き換えることができる
タイトルトラックにビデオフィルタを適用できるようになった。最大5つのビデオフィルタを適用でき、それぞれのフィルタは細かな調整も行える
「オートスケッチフィルタ」では、描画速度の変更や描画色、描画開始の場所などを設定できる。逆再生すれば、映像が絵画調になって消えるような効果になる

 さらに上位版のUltimate X3では、部分モザイクやPinPといった56種類のNewBlueフィルタ、6種類のオーディオフィルタが追加されたほか、GPUアクセラレーションの利用により細かなフィルタ設定も行える。

 出力機能はいずれもBDMV形式でのBlu-ray Disc書き出しやDVD-Video形式でのDVD書き出し、AVCHD形式での書き出し、各種ファイル保存、DV/HDVカメラへの書き戻し、YouTube/Vimeoへのアップロードをサポート。Blu-ray Disc書き出し時の形式は、MPEG-2もしくはMPEG-4 AVC/H.264を選択できる。Ultimate X3はBD-Jに対応したカレンダーメニュー付きBlu-ray Discをオーサリングする機能も持つ。

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