基本スペックは、2009年12月にインテルがリリースした新世代のNetbook向けプラットフォーム(開発コード名:Pine Trail-M)を採用する。CPUはグラフィックスコアのIntel GMA 3150を統合したAtom N450(1.66GHz)、チップセットは1チップ構成のIntel NM10 Expressだ。CPUと合わせて、従来は3チップ必要だったプラットフォームを2チップで実現することで、実装面積と消費電力の削減、性能の微増を果たしている。
メインメモリは2Gバイト、HDDは320Gバイトを確保。HDDはNetbookとしては大容量で、不満がない。また、これまでのEee PCシリーズと同様、12カ月間無料のオンラインストレージ(ASUS WebStorageサービス)が提供されている。利用できるオンラインストレージの容量は500Gバイトだ。
プリインストールOSに32ビット版Windows 7 Home Premiumを採用している点は見逃せない。Netbookに採用例が多いWindows 7 Starterと異なり、Aero Glassの半透明効果やWindows Media Center、デスクトップテーマ/壁紙の変更、デュアルディスプレイの拡張表示といった機能が利用できる。Netbook標準のOSがWindows XP Home EditionからWindows 7 Starterに移行したことで、機能面では後退した部分もあるので、Windows 7のフル機能が使えるエディションの採用はありがたい。
付属ソフトはEee Docking(デスクトップ上部に配置されるランチャー)、総合ビジネススイートのStarSuite 9、ウイルスバスター 2010(60日間対応版)、i-フィルター 5.0(30日間対応版)などで、シンプルな構成だ。
通信機能は100BASE-TXの有線LAN、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRを標準装備しており、Netbookとしては満足できる。インタフェース類は、USB 2.0×2、アナログRGB出力、ヘッドフォン、マイク、SDHC/SDメモリーカード/MMC用スロットを用意。欲をいえば、USBポートはもう1基ほしかったところだが、左右にポートがあるので使い分けはしやすい。
アナログRGB出力は初代「Eee PC Seashell 1008HA」と同様、ミニD-Sub端子を採用しており、本体底面に収納された変換アダプタを装着して利用する。これはアナログRGB出力の端子を小型化することで、ボディを薄型化しつつ、カバーの内側に端子を収めるための工夫だ。ちなみに変換アダプタはマグネットで収納部と吸着し、不意に脱落しにくくしているのは心憎い。
そのほか、液晶ディスプレイの上部には130万画素Webカメラとアレイマイク、底面の前方にはステレオスピーカーを内蔵する。
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