「日本市場のための“省スペース”ワークステーション。“最強”の製品群が整った」──。日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は4月7日、ビジネス向けワークステーション“Z”シリーズの新モデル「HP Z200 SFF Workstation」(以下、Z200 SFF)を発表、合わせて上位のZ400/600/800シリーズにXeon 5600番台搭載モデルを追加した。2010年4月8日より順次受注受付、15日より同社直販サイト「HP Directplus」などで販売する。
「2、3年前から省スペースボディのワークステーションを作ってくれと本社に言っていた。日本市場で必要なのだ──と。それがようやく実現した」(日本HP 取締役パーソナルシステムズ事業統括の岡隆史副社長執行役員)
Z200 SFFは、ミドルタワーワークステーション「HP Z200 Workstation」(2010年2月発売)とアーキテクチャを共通としながら、ボディサイズをZ200比で約3分の1に小型化した新設計の省スペースボディを採用したのが特徴だ。製品名のSFFは“Small Form Factor”を意味し、高性能なワークステーションながら、オフィス環境──特に“PCレベルの予算でワークステーションクラスの生産性”を望む日本市場のニーズを意識して開発された。
CPUはXeon 3400番台/Core iシリーズ、メモリはECC対応で最大16Gバイトまで、ストレージは1Tバイト(RAID 1/0対応)、グラフィックスはQuadro NVS/Quadro FX(ロープロファイル)など、“PC以上”の高い性能を望む、ワークステーションならではの構成でオーダーできるのも特徴。AD/AEC、医療、教育、物流といった業種から、設置スペースが限られつつも信頼性や処理速度を重視するビジネス層への導入を想定する。価格は12万225円(税込み)から。
「Z Workstationシリーズを投入した2009年4月から約1年、“そんな用途もあったのか”とワークステーションの使われる機会が広がっている状況もよく聞く。例えば医療の現場。電子カルテや検査システムなど、実性能にともなう安定性と信頼性、生産性をともに得るとなると、PCではなくワークステーションを選んでいただくシーンが増えている。Z200 SFFは、今まで、より高い性能や安定性を望みつつも設置スペースで躊躇していた層へ強力に勧めたい。またスペースと高性能という特徴以外に、コスト面もかなり魅力的に思ってもらえるのではないか」(岡副社長)
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