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速い、でかい、(そこそこ)安い──17.3型ワイド液晶搭載の“モンスター”ノート「Vostro 3700」法人ノートPC最強か!?(1/3 ページ)

» 2010年04月14日 17時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

「17.3型ワイド液晶+Core i7+GeForce GT 330」、ぜいたく仕様の法人ノートPC

photo 17.3型ワイドの液晶ディスプレイを搭載する「Vostro 3700」(オプションのルーサン・レッドカラー)

 PCの新規導入やリプレースにおいて、企業──特に中小企業が望む項目とは何か。

 2010年度の法人PC市場は、新OS Windows 7の登場と景気回復の傾向から、OSアップグレードやPCのリプレースなど、企業内、特に中小企業におけるIT投資費の増進が期待されている。

 デルの「Vostro 3000」シリーズは、まさにこの市場を狙う、デルのSMB(Small/Medium Busilness:中小企業)向け新モデルだ。「導入コストを抑えつつ、よりパワフルで、軽く、洗練されたデザインとSMB向けのサポートを提供」がコンセプトとなっている。

 今回は、前回紹介した13.3型ワイドの液晶ディスプレイを搭載する「Vostro 3300」(レビュー:これで何か不満あるかい? 社員諸君──13.3型ワイドの“侮れない法人PC”「Vostro 3300」)に続き、17.3型ワイドの大型液晶ディスプレイを採用した「Vostro 3700」を検証する(※機材の都合で、仕様は国内向けモデルと一部異なる部分があります。ご了承ください)

 Vostro 3700は、17.3型ワイドの液晶ディスプレイを搭載する大型のノートPCだ。確かにボディはそれなりに大きいが、上質なアルミパネルと突起類の少ないスクエアでプレーンな造形、最薄部26.8ミリのスリムなフォルムが相まって、威圧的な印象は受けない。ほどほど薄いので持ちやすく、重量も約2.7キロと意外に軽量だ。オフィスの自席から会議室へ持ち出す程度なら手軽に扱える。

 本体サイズは410.8(幅)×271(奥行き)×26.8〜34.4(厚さ)ミリだ。ACアダプタ用端子を左側面に実装するため、デスクの奥行きスペースを有効活用できるのが喜ばしい。一方、DCプラグが少し長めのストレート型であるため、本体の横幅プラス10センチ程度のスペースを空けておく必要がある。ACアダプタはやや大きめだが、スリムな90ワット出力型(Core i3/i5選択時)、あるいは130ワット出力型(Core i7選択時/評価機で使用)のものが付属する。

photophotophoto 金属素材特有の“ひんやり”感が得られるアルミボディを採用する。ボディカラーは、アバディーン・シルバー(標準)、ルーサン・レッド(評価機)、ブリスベン・ブロンズの3色から選べる。Vostro 3700は、CPUにCore i5-430M/Core i5-520Mの選択でルーサン・レッドカラーを、そして、Core i5-520M以上、メモリ4Gバイト以上、HDD500Gバイト、バックライト付きキーボードの選択でブリスベン・ブロンズをオーダーできる。価格はプラス1050円だ(2010年4月現在、上記の仕様はオンラインストアで選択しにくい構成であるため、シルバー以外を希望する場合はデル注文・問い合わせ先:0120-912-721 に問い合わせてほしい)

13.3型ワイドのVostro 3300と比べたサイズの違い(中)と、一般的なオフィスのデスクに置いたイメージ(右)。17.3型ワイドと聞くとかなりの巨大サイズを想像してしまうが、実際に使うと圧迫感は意外にない。逆に、画面は大きく見やすく、ゆったりキーボードが使いやすい

 搭載インタフェース類は、本体左側面にケンジントンロック(盗難防止用ロック)ポート、排熱口、アナログRGB出力、eSATA兼USB 2.0、HDMI出力、USB 2.0×2、右側面にExpressCard/34、DVDスーパーマルチドライブ、IEEE1394(4ピン)、USB 2.0×2、1000BASE-T対応有線LAN、本体前面に無線オン/オフスイッチ、マイク/ヘッドフォン端子、メモリカードリーダー(SDHC対応SDメモリーカード/MMC)を実装する。昨今のビジネス利用において過不足ない構成で、13.3型ワイドのVostro 3300と比べると、HDMI出力やIEEE1394(4ピン)ポートが追加されている。

 なお、オプション(あるいはデルのお勧め構成例の選択)でIEEE802.11a/b/g/n対応無線LANモジュールやBluetoothも追加できる。(有線LANの仕様に勘違いがあったため、修正いたします。指摘していただきました読者の方、誠にありがとうございます)

photophoto 本体前面に無線LANのオン/オフスイッチ、マイク/ヘッドフォン端子、メモリカードリーダー(SDHC対応SDメモリーカード/MMC)、状態表示インジケータ、背面にバッテリーを実装する
photophotophoto 本体左側面はケンジントンロックポート、DC端子、排熱口、アナログRGB出力、eSATA兼USB 2.0、HDMI出力、USB 2.0×2、右側面にExpressCard/34スロット、IEEE1394(4ピン)、光学ドライブ、USB 2.0×2、1000BASE-T対応の有線LANを実装する。ディスプレイは約135度まで開く(長時間バッテリー設置時は約5度キーボードが前傾する。ただ、長時間バッテリーは国内向けモデルには用意されない)

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