レイ・アウトは、液晶保護フィルムに加え、多彩なケースをラインアップしている。iPadだけでも4種類用意し、さらにカラーバリエーションをそろえるなど、力の入れ具合はかなりのものだ。製品はいずれも4月19日に発表済みで、販売はiPad本体と同じ5月28日予定となっている。いずれもオープン価格だが、まずはiPadをクルリと包むシリコンジャケットとシェルジャケットから見ていこう。
シリコンジャケットはブラック(RT-PA1C1/B)、レッド(RT-PA1C1/R)、ホワイト(RT-PA1C1/W)の3色が用意され、iPad背面から表面の縁までをカバーする。ホワイトはiPad背面のアップルマークが透けて見える半透明タイプだ。ジャケットにアンチダストコーティングを施すことで、絹のような滑らかな手触りとホコリの付きにくさをウリにする。もちろん、ヘッドフォン端子やスピーカー、Dockコネクタは開口部にあるのでジャケットを装着したままでもアクセスは容易だ。実売価格は、各色とも2480円前後となっている。
iPadはむき出しのままだとカドが角張っていて触れると痛いのだが、このジャケットを取り付けることでソフトな手触りになるのは好印象だ。ただ、装着すると少しやぼったくなるほか、利用当初はゴム臭く感じるかもしれない。
カバンの中に入れて持ち運ぶときに、細かいキズがつかないのはいい(ディスプレイ表面をフィルムでカバーする必要はあるが)。電源ボタンと音量調節ボタンは完全にラバーで覆われているが、きちんと固めの素材で凹凸がつけられており、クリック感があり操作も問題ない。柔らかな素材を使っているので装着しやすい半面、ジャケットが外れやすい気がする。細かいところだが、ホワイト以外のジャケットはアップルロゴが見えなくなるので、アップルに身も心もささげたい人には耐えられないかもしれない。価格はもう少し安いといいのだが。
続いては、iPad底面にはめ込んで底面と側面をカバーするシェルジャケットをチェックしよう。
シェルジャケットはコーティングの違いで2種類に分かれており、ジャケット表面にハードコート塗装を施したハードコーティングタイプと、ゴムのような手触りを実現したラーコーティングタイプが用意される。前者はほぼ透明なクリア(RT-PA1C2/C)が、後者はマットレッド(RT-PA1C3/R)とマットブラック(RT-PA1C3/B)のバリエーションがある。実売価格は、いずれも3980円だ。
シェルジャケットの素材はポリカーボネイトを利用しており、iPadにはすき間なくはめ込む形を取るため、一度装着すると取り外しは多少面倒だ。非常にスリムかつ軽量なので、装着しても重くなったりやぼったくなる心配はない。また、ラバージャケットとは異なり、底面や上面は大きく空いている。
ラバーコーティングされたブラックとレッドはともにつや消しタイプで、落ち着いた印象だ。逆にハードコーティングのクリアは、表面硬度3H(試験方法:JISK5600-5-4)の塗装がなされており、ジャケット自身の透明度の高さと傷の付きにくさを両立しているのが特徴だ。
ラバーコートされたつや消しブラックは、指紋が付きにくくサラサラの手触りになるのが好み。裏面のリンゴマークを隠したい人はこれしかないだろう。ハードコートのクリアは、プラスチッキーな光沢ボディになる。個人的には、せっかくのアルミ面をツヤツヤにするのは耐えがたく、貧乏くさくなると感じた。
マットな質感のブラックとレッドは、アップルロゴが隠れてしまうが質感はお勧めだ。特にレッドはiPadのボディの丸みにあわせて光の加減でグラデーションするので、見た目がかっこいい。iPadに取り付けても重量はほとんど感じず、安心感も高い。ただ、4000円弱の価格は二の足を踏んでしまう。
次のページでは、ちょっとしたカバンとしても使えるレザージャケットを取り上げる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.