“普段着”のようなノートPC──新シリーズ「LaVie S」の実力チェック身近な誰かにちょうどよい(1/3 ページ)

» 2010年05月20日 11時00分 公開
[太田百合子,ITmedia]
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インテリアになじむサイズ感の新シリーズ「LaVie S」

photo 手頃なサイズと使い勝手、価格帯が特徴のNEC「LaVie S」

 “何かに、誰かに、わたしに、ちょうどよさそう”と思わせる、インテリアに溶け込むカラーと薄型のボディ──。「LaVie S」は、NECの2010年PC夏モデルで新たに登場した新シリーズだ。

 その外観は、光沢感のある塗装と角のない曲線的な形状の天板、閉じても開いても、“PCだぞっ!”といういかにもな圧迫感がないスリムなフォルムを中心に、部屋のどこに置いても、その場にスッとなじむであろうデザインが特徴だ。さらに、見劣りしないPCとしての仕様と10万円前半から用意する、購入しやすい価格帯も魅力の1つになっている。

 ラインアップはCPUの種類と搭載HDD容量別に計3モデルを用意する。今回はこのうち、Core i5-430M(2.26GHz/最大2.53GHz)と500GバイトHDDを搭載する最上位モデル「LS550/AS6L」(カラーはエアリーブルー)を評価機とし、その使い勝手やパフォーマンスを検証する。

 さて、NECのオールインワンノートPCには、主力シリーズで上位機という位置付けの「LaVie L」が存在するが、まず、このLaVie Lと比べたサイズ感がかなり違う。LaVie Sは液晶ディスプレイのサイズがそもそも少し小さいのだが(LaVie Lの主力モデルは16型ワイド、LaVie Sは15.6型ワイド)、同じ光学ドライブ搭載A4ノートPCながら「意外に小さく、軽い」と感じるのだ。


photophoto 天板は水の表面張力をイメージしたごく微妙な膨らみがあり、全体的に緩やかな曲線のデザインが採用されている。ディスプレイを開こうと手をかけると、自然に手のひらのカーブに沿うような感じだ。このエアリーブルーカラーは、光沢のある塗装ながらも指紋の付着も目立ちにくい
photo ボディの薄型化や圧迫感を軽減させる「逆ヒンジ/落とし込みヒンジ」デザインを採用する

 LaVie Sのボディサイズは374(幅)×248(奥行き)×35(高さ)ミリで、重量は約2.4キロとなる。15.6型〜16型ワイドクラス液晶ディスプレイを搭載するA4オールインワンノートPCは、LaVie L以外に富士通の「FMV-BIBLO NF」シリーズや東芝の「dynabook TX/AX」、ソニーの「VAIO S」シリーズなど、他社にもライバルとなるモデルは多いが、その中でもコンパクトで軽量となっている。もっとも、378(幅)×266(奥行き)×40.5(高さ)ミリLavie Lとスペック上の数値としてはそれほど変わらないが、ディスプレイが奥側へ開く「逆ヒンジ/落とし込みヒンジ」デザインの採用で、ボディの薄型化を図りつつ、使用時の目線をやや低く下げ、圧迫感を軽減させる効果も生み出している。

 そして、豊富なカラーバリエーションも魅力の1つだ。各モデルとも、エアリーブルー、ラズベリーレッド、スノーホワイト、エスプレッソブラックの4色を用意する。キーボード面は、エアリーブルーとスノーホワイトがホワイト基調、ラズベリーレッドとエスプレッソブラックはブラック基調となり、上位のLS550/ASとLS350/ASにはボディと同色のUSBレーザーマウスも付属する(ただし、エアリーブルーのみ、同色ではなくホワイトカラーとなる)。


photophotophotophoto 左からエアリーブルー(評価機のカラー)、ラズベリーレッド、エスプレッソブラック、スノーホワイト。淡いブルーを採用したエアリーブルーのほか、深みのある赤のラズベリーレッド、ほのかにブラウンが入った黒のエスプレッソブラックは、デザイン家電で人気のカラーを揃えたといった印象。ビビッドすぎず、派手すぎず、暗すぎず。ほどよく落ち着く心地よい色合いだ
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