「今は3Dが熱いです!」――アキバで見られるデモ事情古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年05月31日 16時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「もうすぐ“PCで立体視”は普通のことになるでしょうね」――NVIDIA 3D VISIONのデモ機に熱視線

パソコンショップ・アークのゲームコーナーにある3Dデモ機。3D非対応のゲームが立体視でプレイできる

 アキバのPCパーツショップには、旬なパーツを組み込んだデモ機が置かれ、頻繁に入れ替わっている。基本的に店員さんの手によるものが多く、独自のアレンジが見られるものも多い。その中で、最近特に注目を集めているのが立体視対応マシンのデモだ。

 パソコンショップ・アークは「PCもテレビと同じように3Dメガネをかけて立体視を実現するスタイルが一般的です。テレビは家族みんなで見る、となったときに、メガネの数や視聴する場所や姿勢などいろいろ気を付けなくていけない部分もありますが、PCなら基本的にひとりでいすに座って視聴するので、そうした問題が普通にクリアされるんですよ。対応ゲームはすでに数100本と十分ですが、加えて非対応のゲームも3D化できたりします。環境の充実にともなって人気が高まっているのを肌で感じますね」と語る。

 こうした需要を受けて、マウスコンピューター秋葉原ダイレクトショップでも立体視対応マシンを積極的にアピールしていた。展示されているのはGeForce GT 240やCore i3-530を搭載した液晶セットモデル「Lm-i721E2-3DV」と、GeForce GTX 470にCore i7-930も組み込んだゲーミングモデル「NEXTGEAR i700SA9-3DV」。価格は順に14万9730円と25万4730円だ。

 同店の店長は「BDビデオなどを3Dで見られる『CyberLink Media Suite 8.0 for Blu-ray』をバンドルしているので、ゲームだけでなく映像コンテンツも立体視できます。ハードゲーマーの方はNEXTGEARがオススメですが、ちょっとした立体視なら15万円以下で全部の環境がそろえられるんですよね。店頭でも3Dメガネをかけて実機を体験される方が多いです。珍しさから注目されているところもありますが、実用できる環境が十分そろっているので、もうすぐ普通の選択肢になるかもしれません」と語る。

 一方、ツートップ秋葉原本店は、3D液晶のリフレッシュレートの高さに注目していた。「3D液晶は左右眼用の映像を瞬時に切り替えて表示しています。このため、通常の2倍のリフレッシュレートを持っているのですが、2D表示でもその仕様は生きるんですよ。ウチでは通常の液晶と3D液晶で同じゲームの画面を表示しているのですが、見比べてみると違いははっきり認められると思います。ただ、残念ながら3D液晶のほうは現在入荷待ちですが……」。

マウスコンピューター「Lm-i721E2-3DV」(写真=左)。マウスコンピューター「NEXTGEAR i700SA9-3DV」(写真=中央)。ツートップ秋葉原本店では、立体視対応液晶と通常の液晶でリフレッシュレートの違いが実感できるデモを行っていた(写真=右)

 3D以外にも、意欲的な店員さんの手によって“尖ったパーツ”を組み込んだデモ機も多い。端的な例は、MSIのP55マザー「Big Bang-Fusion」を使ったデモ機だ。RadeonとGeForceを組み合わせたグラフィックス環境が構築できるマザーで、その独自性から話題を呼んだが、チューニングの難しさから敬遠するユーザーも多い。パソコンショップ・アークとTSUKUMO eX.で稼働中のデモ機が公開されている。「Radeon HD 5870とGeForce GTX470を挿していますが、普通に動きましたね。意外とチューニングも苦労しませんでした」(パソコンショップ・アーク)と話していた。

 また、最近では12コア内蔵のCPU「Opteron 6164 HE」を組み込んだデモ機も人気だ。T-ZONE.PC DIY SHOPが秋葉原初をうたって5月中旬から公開を始めており、TSUKUMO eX.でも6コアOpteronを2個組み込んだマシンを展示している。T-ZONE.PC DIY SHOPは「まあ、12コアをフルに使えるソフトがほとんどないですけど、仮想マシンを導入する人や、最新テクノロジー好きな人にオススメです。数はあまり出ていませんけど、こういうワクワクさせるパーツというのは重要ですよね」と話していた。

 手の届く範囲では、ドスパラ秋葉原本店が2コアCPUの「Phenom II X2 555」を4コア化したマシンを展示中だ。7000円弱で買えるASRockのAMD G785マザー「M3A785GMH/128M」を使い、隠れたコアを復活させて安定動作させている。同店の店員さんは「もちろん自己責任ですが、ちょっとした遊びでこういうこともできますよということで作ってみました。結構質問される方も多くて、そこそこの反響がありますね」とうれしそうだった。

パソコンショップ・アークのRadeon×GeForce混在マシン(写真=左)。T-ZONE.PC DIY SHOPの12コアOpteronマシン(写真=中央)。ドスパラ秋葉原本店の4コア化したPhenom II X2マシン(写真=右)

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