COMPUTEX TAIPEI 2010開幕前日に行われた事前説明会で、キーボードユニットが回転してデジタイザが現れるユニークなギミックで注目を集めた「Sketch Book」が展示ブースのガラスケースにホワイトとブラックのカラーバリエーションで展示されている(事前説明会の詳細は「MSI がタブレットPC「Wind Pad」やコンセプトモデル「Sketch Book」などを公開」を参照のこと)。
コンセプトモデルということで、製品化の予定や出荷時期、スペックは確定していないとのことだが、展示されているサンプルでは、ボディサイズ、重さなどのハードウェアスペックについて、Pine-trail Mプラットフォームを採用する薄型Netbookの「Wind U160」を想定しているという。
キーボードユニットが回転して底面にあったデジタイザが表側になり、それに代わってキーボードは底面側になる。MSIの説明によると底面側になったデバイスは自動でDisable状態になり、逆に表側になったデバイスも自動でEnableに移行する。Sketch Bookのデジタイザはワコム製で、専用の電子ペンでのみ操作する。そのため、指によるタッチ操作はできない。指を使った操作のために、円形のタッチパッドをキーボード/デジタイザユニットの右側奥に用意したとMSIは説明している。
MSIがCeBIT 2010に展示していたデュアルディスプレイ搭載ノートPCでは、そのコンセプトの1つに、タッチパネルを組み込んだ本体側の液晶ディスプレイで、マンマシンインタフェースのレイアウトを柔軟に変更できることが挙げられていたが、Sketch Bookは、そのコンセプトにキーボードを組み込んだような形状になっている。このことについて、MSIのスタッフに確認したところ、Sketch Bookはデュアルディスプレイ搭載ノートPCとは、まったく別な系列として開発しているもので、フィードバックで派生したモデルではないと答えた。
ただ、CeBIT 2010で展示されていたデュアルディスプレイ搭載ノートPCについてMSIは、液晶ディスプレイを2枚搭載することで、ボディが厚く、かつ重くなることや、コストが高くなるといったフィードバックが多く、現在改善中とのことだ。こちらも製品化の予定は確定していないが、搭載するディスプレイの価格が下がり、薄く軽くなったときに、製品化が実現するだろうとMSIは説明している。
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