「Let'snote C1」の“トリプルヒンジ”とパフォーマンスを緊急チェック(2/2 ページ)

» 2010年06月02日 17時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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標準電圧版のCPUだが、デュアルバッテリー搭載で長時間駆動が可能に

ベンチマークテストの結果
PCMark Vantage Build 1.0.2.0 PCMark 5396
memories 2880
TV and Movies 3294
Gaming 2856
Music 5073
Communications 6918
Productivity 4846
HDD 2992
PCMark 05 Build 1.2.0 CPU 7357
Memory 5683
Graphics 2262
3DMark Vantage Build 1.0.2 Entry E3093
CINEBENCH R10 Rendering(Single) 3739
Rendering(Multiple) 10365

 ビジネス利用を重視するLet'snoteシリーズは、モバイル向けの軽量小型PCとしてはTDPの高い、その分動作クロックも高いCPUを搭載する。Let'snote C1のCPUもTDP35ワットのCore i5-520Mだ。動作クロックは2.4GHzだが、Intel Turbo Boost Technologyに対応するので、システムの負荷条件や内部の温度に合わせて動作クロックが最高2.93GHzまでアップする。メモリはDDR3で標準構成で2Gバイト、最大6Gバイトまで搭載可能だ。チップセットはIntel QM57 Expressを採用する。データストレージは250GバイトのHDDだ。

 評価機材で測定したベンチマークテスト「PCMark Vantage」「PCMark05」「3DMark Vantage」(Entry)の値を掲げたが、試作レベルの評価機材で行った測定なので、参考値と考えていただきたい。

 Let'snote C1はバッテリーを背面に2基搭載できる。ホットスワップに対応しており、片方のバッテリーでLet'snote C1を動作させながら、もう一方のバッテリーを交換可能なので、充電済みのバッテリーを用意できれば、AC電源を確保できない場合でも片方ずつ交換しながらLet'snote C1を動作し続けることができる。これは、TOUCHBOOK CF-U1で採用された方法と同じだ。

なお、バッテリーを1基搭載した状態での駆動時間は、公称値で6.5時間とされている。BBench 1.01(海人氏作)を用いて、10秒ごとにキーボード入力、60秒ごとに無線LAN(IEEE802.11g)によるインターネット巡回(10サイト)を行う設定で測定したところ、バッテリー残量5%で4時間17分となった。

 トリプルヒンジ構造というアイデアで、Let'snoteシリーズの小型軽量ボディと堅牢性を受け継ぎながらコンバーチブルタイプとなったLet'snote C1は、通常のクラムシェルタイプのノートPCに新しい使い方を提供する。その使い方はユーザーのアイデア次第であるが、そのユーザーの要求に十分に対応するだけでなく、十二分に引き出すことも可能になるだろう。

メモリスロットは2基用意され、標準構成で2GバイトのDDR3を搭載、最大容量は6Gバイトになる(写真=左)。ACアダプタは、ほかのLet'snoteシリーズと異なり、やや大きめのものが付属する(写真=右)

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