USB 3.0と高速SSDはもう当たり前ですか?COMPUTEX TAIPEI 2010

» 2010年06月04日 11時57分 公開
[後藤治,ITmedia]

 COMPUTEX TAIPEI 2010の会場を歩いていると「3D Vision」に並んで「USB 3.0」というキーワードを頻繁に目にする。南港展覧館でも“キレイなおねえさん”がステージ上で踊ったり、ぽんぽんとプレゼントを投げて聴衆の群がっているブースは、USBメモリ(USB Flash Drive)やポータブルHDD/SSDなどのメーカーが多い。それらのブースで全面に打ち出されているのはやはり「USB 3.0対応」だ。これまでのUSB 2.0に比べて約10倍の帯域を持つUSB 3.0は、手っ取り早く“次世代の快適さ”を体感できる技術の1つといえる。日本でもなじみのあるメーカーを中心に新製品を見ていこう。

ステージに群がる群衆。目当てはコンパニオンさんたちが投げるプレゼントだ

 Silicon Powerが今回のCOMPUTEX TAIPEIにあわせて公開した新製品は3つ。1つはUSB 3.0対応のUSBメモリ「LuxMini 950」だ。ハイスピードモデル「LuxMini 920」の上位製品にあたり、USB 3.0に対応したことでリード速度が200〜190Mバイト/秒、ライト速度が100〜95Mバイト/秒と大幅に引き上げられているのが特徴。外観はシルバーのボディにSLILICON POWERのロゴをレリーフのようにあしらい、高級感のある鏡面仕上げとなっている。日本への出荷時期は9月前後になる見込みで価格はこれから決まるようだ。「他社よりは安くしたいですね」(同社)と話していた。

 USBメモリの新製品ではもう1つ、「Unique 530」もある。これまで同様、USB 2.0対応で防滴性能を備えるのは同じだが、ラバー素材のボディを採用することで耐衝撃性を備えた。ラインアップは4/8/16Gバイトの3モデル。出荷時期は7月の予定で、日本での販売価格はそれぞれ2000円前後/3300円前後/6000円前後になる予定。

 一方、USB 3.0対応の2.5インチポータブルHDD「Armor A80」も登場している。こちらはCOMPUTEX TAIPEI 2010開幕の前日に発表されたが、実物が展示されるのは今回が初めて。外観はこれまでの「Aromor A60」と同じで、本体サイズは96(幅)×139(奥行き)×18(高さ)ミリ、重量は約270グラム。カラーリングのみブルーを採用している。ラインアップは640Gバイト/500Gバイト/320Gバイトの3モデルだ。なお、Aromor A60と同様に、防滴性能や耐衝撃性能は継承している。ラインアップは320/500/640Gバイトで、価格は1万/1万5000/2万円前後になる見込み。すでに出荷が始まっており、日本では1週間ほど遅れて6月10日ごろから店頭に並ぶようだ。

「LuxMini 950」(写真=左)。「Unique 530」(写真=中央)。「Armor A80」(写真=右)

 ADATAは3.5型の外付けHDDでUSB 3.0対応製品を投入している。「Nobility NH03」は3.5型のSATA HDDを内蔵し、リード130Mバイト/秒、ライト125Mバイト/秒。ワンタッチでバックアップできるボタンを備える。ラインアップは1/1.5/2Tバイトの3モデルだ。本体サイズは48(幅)×150(奥行き)×178(高さ)ミリ、重量は約1キロ。光沢感のある外装で、縦置きと横置きに対応する。日本への出荷は6月下旬予定。

 一方、SSDでも高速モデルの「S599」が展示されていた。SandForce社コントローラ「SF-1200」を採用しているのが特徴で、転送速度はリード280Mバイト秒/ライト270Mバイト秒。デュアルインタフェース(SATA II/mini USB)を持つ「S596」に比べて転送速度が大幅に向上している。日本での登場時期は6月下旬で、100Gバイトモデルは3万5000円前後になる見込み。200Gバイトモデルは「今のところ未定だけど5万くらい?」とのことだった。このほか、実物は目にすることができなかったが、SATA 6Gbpsインタフェースの「S501」も近日登場予定という。

「Nobility NH03」(写真=左)。「S599」(写真=中央)。ADATAブースのコンパニオンさん。ワールドカップにあわせて各国のUSBメモリが作られているが、日本のチームはないのだった……(写真=右)

 SandForceのSF-1200を採用したSSDでは、Team Groupも新モデルの「Xtream S1」を投入している。転送速度はリード280Mバイト/秒、ライト270Mバイト秒と、従来の「Xtream G1」に比べると書き込み速度が大幅に向上した。ラインアップは60/120/240Gバイトの3モデル。日本への出荷は7月中の予定だが、価格は未定だ。

 また、PRETECも同コントローラを載せた「P4000」を並べている。転送速度は「300Mバイトは超えるよ」とのこと(ただし、スペックシートにはリード285Mバイト/秒、ライト275Mバイト/秒と記載されていた)。また、2.5型SATA接続のSSD「M2100」シリーズに1Tバイトモデルが追加されている。

Team Groupの「Xtream S1」(写真=左)。PRETECはSSDのデモを実施している(写真=中央)。USB 3.0接続のメディアカードリーダーも並んでいた。最大転送速度は100Mバイト/秒でSDXCもサポートする(写真=右)

 そのほかのブースもUSB 3.0対応製品を主力に据えた展示を行っていた。

アキバでもよく見かけるPQI(POWER QUOTIENT INTERNATIONAL)のUSB 3.0対応製品「H566」「S533-E」「U368」(写真=左)。Transcendのおねえさん。かわいいです(写真=中央)。Apacerのおねえさん。腰が細すぎます(写真=右)

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