エデン氏の講演では、Netbook、小型携帯端末、そして、タブレットデバイスと採用機器の範囲を広げるAtomプラットフォームについても取り上げているが、そこで紹介されたAtom Z600番台を採用したサンプルが会場に設けられたShowcaseで展示され、ライブデモを行っていた。
展示されていたタブレットデバイスは、7型ディスプレイを搭載して、本体のインタフェースとしてMicro SDカードリーダーとUSB 2.0を設けている。説明によると、IEEE 802.11 a/b/g/nに対応するが、3Gデータ通信はサポートしないという。また、本体サイズとバッテリー駆動時間は「明らかにできない」とのことだった。
Atom Z600番台を組み込んだ開発キットでは、3Dグラフィックスのパフォーマンスデモと、HD動画の再生デモが行われている。HD動画のデモでは、1920×1080ドット、30fpsのH.264ファイルをスムーズに再生していた。スマートフォンが搭載しているバッテリー容量(1500〜1800ミリアンペアアワー程度)で5時間程度の連続再生が可能としている。また、3Dグラフィックスの描画性能を紹介するデモマシンでは、3DMarkMobile ES 2.0が動作していた。
Atom Z600番台を搭載するスマートフォンサイズのリファレンスデザインは、Androidベースで動作し、Open GLで描画される3Dグラフィックスがタッチパネルをスライドする指の動きに追従してスムーズに動いていた。このサンプルで想定しているバッテリー駆動時間は約10時間とのことだ。
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