富士通の2010年夏モデルが6月9日に発表された。同日に行われた同社新製品発表会では、ブランドをグローバルで統一した理由と夏モデルのメイントピック、そして、新たに変わった新CMキャラクターが紹介された。
富士通、「FMV ESPRIMO/LIFEBOOK」の夏モデルを発表――世界初“トリプル3D”対応PCも登場
2010年PC夏モデル:デジタル3波チューナー搭載となった18.4型フラッグシップノート――「FMV LIFEBOOK NH」
2010年PC夏モデル:キュートなデザインが光る14型ワイドノート ――「FMV LIFEBOOK LH」
2010年PC夏モデル:Core i5+USB 3.0搭載機を拡充した主力ノート――「FMV LIFEBOOK AH」
2010年PC夏モデル:AMDの最新プラットフォームモデルも登場── 「FMV LIFEBOOK PH」
2010年PC夏モデル:DDR3対応のAtomにCPUを強化── 「FMV LIFEBOOK MH」
2010年PC夏モデル:大画面ディスプレイ搭載モバイルノートはMGからSHに──「FMV LIFEBOOK SH」
2010年PC夏モデル:3D対応の液晶一体型、タッチ+3波チューナー+10倍録画も──「FMV ESPRIMO FH」
2010年PC夏モデル:Core i7+1920×1200ドット液晶、高性能な省スペースデスクトップ──「FMV ESPRIMO DH」
富士通 執行役員常務の大谷信雄氏からは、富士通のPC事業におけるグローバル戦略について説明があり、今回の日本向けモデルのブランドが、「LIFEBOOK」と「ESPRIMO」に統一されることで、保守部品やフィードバック、サポート情報をグローバルで共有でき、世界のどこでも均質ですばやい対応が可能になると、ユーザーが得られるメリットをアピールした。
続いて登場した同社執行役員の齋藤邦彰氏は、2010年夏モデルの特徴を紹介した。齋藤氏によると、夏モデルで訴求する「デキルが、ココに。」は、ユーザー一人一人が持つ「やりたいこと」や「望むこと」、「想像すること」を富士通のPCで、「できること」に変えるという期待がこめられているという。
富士通が夏モデルでユーザーに提案する「できること」の1つが、「3D体験」だ。齋藤氏は、富士通のPCがこれまで「リアリティの追求」を積極的に取り組んできた経緯を紹介したうえで、リアリティの追求はこれから2Dから3D(=立体視表示)に向かうと述べた。夏モデルで液晶一体型PC「FMV ESPRIMO FH」が登場したように、発表会でも立体視対応が強くアピールされた。
齋藤氏は、FMV ESPRIMO FHでユーザーに提供する立体視体験として、立体視対応コンテンツの再生以外に、2D映像を立体視映像に変換して楽しむことや、液晶ディスプレイ上部に内蔵した2台のWebカメラを使ったオリジナル立体視映像の作成を挙げている。
FMV ESPRIMO FHで採用する立体視技術はIntel HD Graphicsを利用した偏光方式で、付属する立体視メガネは電池不要で軽く、ユーザーに負担をかけることなく立体視映像を楽しんでもらえることを齋藤氏はFMV ESPRIMO FHのメリットとして紹介した。
立体視以外でも、富士通がこれまでも取り組んできたデジタル放送対応機能について紹介された。齋藤氏は、PCのデジタル放送利用について、ユーザー調査の結果から、画質は8割を超えるユーザーが満足しているものの、録画機能については、高画質による長時間録画の希望や録画中にほかの番組が見れないなどの不満があることを取り上げ、これらの不満に対応するべく、FMV ESPRIMO FHでは、専用のハードウェアエンジン「Dixel HD エンジン2」によって高画質のまま長時間録画か可能になったことをアピールした。
さらに、PCから離れた場所で映画を楽しんでいたりキッチンで手がぬれた状態でも、ユーザーの手の動きを搭載したWebカメラで認識してPCの操作ができる「ジェスチャーコントロール機能」も紹介された。
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