「AMD VISION」は着実に増えつづけるこちらが先の“VISION”だからね

» 2010年06月22日 17時47分 公開
[長浜和也,ITmedia]

Fusionは単純にCPUとGPUを統合しただけじゃない

 日本AMDは、6月22日に、同社が進めるブランドマーケティング「AMD VISION」に協賛するパートナーの製品を紹介する説明会を行った。

 日本AMD代表取締役社長の宮本啓志氏は、AMD VISIONブランドに設定されている各エディションが想定するユーザーとその使い方を紹介した上で、2010年の夏モデルとして登場したAMD VISIONブランドPCが、2009年と比べて1.5倍に増えたことを紹介した。

 また、宮本氏はAMDが2011年に投入を予定しているFusionについて説明を行った。宮本氏は、「FusionはCPUとGPUがただ一緒になっただけじゃない」と述べた上で、「CPUが得意とするシリアルな処理とGPUが得意とするパラレルな処理が有機的に働く、ハイブリッドなコンピューティングを可能するのがFUSIONだ」とそのアドバンテージをアピールし、コアを高速なバスアーキテクチャで接続していることや、単一のダイ構造の採用でより薄型で省電力が進んだフォームファクタが可能になることを紹介した。

AMD VISIONブランドの各エディションで想定するユーザーのPC利用場面(写真=左)。AMDがFusionで訴求するのは、「x86スケーラープロセッサとベクタープロセッサの2つのコアが有機的に働く」(AMD資料より)ことだ(写真=右)

「昨年から1.5倍になった」AMD VISIONブランドPC

 同社マーケティング本部長の林淳二氏は、日本で出荷されている“AMD VISIONブランド採用PC”が昨年から1.5倍に増えたと述べ、ASUS、ソニー、デル、日本エイサー、日本ヒューレット・パッカード、富士通、レノボ・ジャパン、ソフマップ、サードウェーブ、ProjectWhite、マウスコンピューター、ユニットコムが出荷するAMD VISIONブランド採用PCをスライドで紹介した。

日本で出荷されている代表的なAMD VISIONブランドPCを各エディションに分類した(写真=左)。ASUSの「Eee PC 1201T」はVISION Basicを掲げ、「EeeTop PC ET2010AGT」はVISION Premiumを満たす(写真=右)

ソニーは「VAIO E」の一部モデル(VPCEE26FJ)でVISION Basicを掲げる(写真=左)。デルは「Inspiron M301z」、「Inspiron M501R」、「Inspiron 570」がVISION Basicを掲げ、「Studio XPS 7100」がBTOの構成によってVISION BlackとVISION Premiumを満たす(写真=右)

日本エイサーは「Ferrari One 200」のほか、eMachinesブランドの「eME640-H22B」、Gatewayブランドの「NV53A-H32」がVISION Basicとして紹介された(写真=左)。日本ヒューレット・パッカードは「HP Pavilion Notebook PC dm1a」がVISION Basic、「HP Pavilion Notebook PC dm6a」が構成によってVISION Basic、同Premium、同Ultimate、「HP Pavilion All-in-One PC MS230」がVISION Basic、 「HP Pavilion Desktop PC HPE-260jp」と 「HP Pavilion Desktop PC s5430」が構成によってVISION Ultimate、同Blackとなる(写真=右)

富士通は、2010年夏モデルでVISION Basicを満たす「FMV LIFEBOOK AH520/2A」と「FMV LIFEBOOK PH520/1A」を発表している(写真=左)。レノボ・ジャパンは液晶一体型の「Lenovo C305」と「Lenovo C200」がVISION Basicで、ノートPCの「ThinkPad X100e」と「ThinkPad Edge 13”」がビジネス向けのVISION Proとなる(写真=右)

ソフマップは「SPR-A1090GW7H10E」がBTOの構成によってVISION Premium、または、VISION Ultimateを掲げる(写真=左)。ユニットコムからは、パソコン工房が扱う「Librage BTO LIGS923aP2X6-SR」、フェイスが扱う「FORTISSION X61055X/DVR」、そしてツートップが扱う「VIP P1090A87/HD577-HP」が紹介された。いずれも、VISION Basic、同Premium、同Ultimate、同Blackとなる(写真=右)

ドスパラ(サードウェーブ)の「Prime A Galleria GR-X6」もBTOの構成によって、VISION Basic、同Premium、同Ultimate、同Blackを満たす(写真=左)。TSUKUMO(Project White)は、「eX.computer RA7A-A22/S」と「G-GEAR GA7A-C23S」がVISION Blackを掲げる製品として投入する(写真=右)

マウスコンピューターでは、「MDV-EX8000S」と「G-TUNE NEXTGEAR A700SA1」が、VISION Blackを満たすモデルとして取り上げられた(写真=左)。会場に集結したVISIONブランドを掲げるPC(写真=右)

 説明会では、ゲストスピーカーとしてマイクロソフト コンシューマーWindows本部 本部長の藤本恭史氏が登場して、Windows 7における製品サポートの満足度がWindows Vistaと比べて30ポイントアップしている一方、サポートコールの件数が60%減少したなど、ユーザーがWindows 7に満足していることを示すデータが紹介された。また、Windows 7で実現されたシンプルな操作とAMDのVISIONブランドPCの性能とで、より快適なPC環境をユーザーに提供できるとアピールした。

Windows 7は製品サポート満足度が向上し、サポートコールの件数は減少。総じてユーザーが満足していることが示された(写真=左)。写真や動画の編集と共有、オンラインのPCゲームなどでWindows 7のシンプルな操作性とVISIONブランドのパフォーマンスがユーザーに快適なPC環境を提供する(写真=右)

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