「自作に“新しい風”が吹いてきた、かな」――AKIBAXで新しい盛り上がり古田雄介のアキバPickUp!(1/2 ページ)

» 2010年07月12日 17時10分 公開
[古田雄介,ITmedia]

「EVGAを定番ブランド化するようにがんばりますっ」――常連もレアメーカーも精力的にアピール

AKIBAX2010 PC DIYフェスタ 会場の様子

 7月10日と11日に、秋葉原電気街振興会主催の自作PCイベント「AKIBAX2010 PC DIYフェスタ」が開かれた。会場は電気街の中心地にあるベルサール秋葉原の1階と地下1階だ。AKIBAXは1999年から続く伝統的なPC系イベントだが、2006年の冬からは開催が途絶えていた。3年半ぶりに復活した今回のテーマは「PC DIY(自作パソコン)」。地下一階で子供も対象にした「自作パソコン教室」を開くなど、とくに自作初心者に向けた催し物に独自性があった。

 協賛企業は、マイクロソフトにインテル、日本AMD、リンクスインターナショナル、日立GST、アスク、イーアリーナ、CFD販売、三菱電機、ルナスケープ、CEREVO、デジタルハリウッド大学など。6月から毎週のように自作関連イベントが続いてるが、そのなかでも新鮮さのある顔ぶれがそろう。

ショップブランドPCとPCパーツのオンラインショッピングモール・イーアリーナのブースでは、MSIとサイズが新製品を展示していた(写真=左)。CFD販売は玄人志向ブースを設けて、今秋発売予定のデュプリケーター機能つきHDDスタンドなどを展示。パッケージでおなじみの「謎のサングラス男」氏が終日対応していた(写真=中央)。セッションステージでは、インテルや日本AMDなどの大手メーカーが最新のPCパーツ事情を分かりやすく解説した(写真=右)

 1階の展示コーナーでは、最新HDDや国内向けのHDDリテールパッケージを展示する日立GST、超解像技術を搭載した液晶ディスプレイのデモを披露する三菱電機など、アキバでは比較的露出の少ないメーカーによるブースが特に注目を集めていた。

 三菱電機のスタッフは「ライバル社さんたちの3D対応液晶も120フレーム表示できると評判になっていますけど、弊社のものは同じ120コマでも映像の動きが滑らかになるように設計されたものです。実際に文字がスクロールする映像を比較していただくと、その差ははっきりします。アキバでのイベントに参加したのは久々ですが、足を止めてデモを見入ってくださる方がたくさんいらっしゃって本当にうれしいですよ」と語る。

 また、“常連陣”も意欲的な展示品で人だかりを作っていた。なかでも、リンクスインターナショナルはAntecやコルセア、EVGAなど3社のブースを会場入り口付近に設ける奮闘ぶり。このうち、代理店契約を結んだばかりのEVGAブースには、現在取り扱い中のグラフィックスカードのほかに、LGA 1366デュアル搭載の大型マザー「Classified SR-2」など、マザーボードも展示している。

 同社スタッフは「早ければ7月末ごろに、マザーボードも扱っていきたいと考えています。EVGAの評判は国内にもかなり浸透してきて、『ハイエンドなパーツを作るところ』というイメージが定着してきたかなと思うんですよ。でも、コストパフォーマンスに優れたモデルもたくさんありますから、そういう総合的なメーカーとして認知してもらえるようにがんばっていきます」と話す。

 ちなみに、プレスを含めてさまざまなユーザーから「EVGAと契約したから、ギガバイトの板モノを辞めたの?」と聞かれまくったらしい。「そういうわけじゃなく、正常に契約を交わしたどおりなんですけどね……」とこぼしていた。

三菱電機のブース。液晶テレビで培った倍速補間技術を搭載している(写真=左)。EVGAブース。GeGorce GTX 480カード3枚差しのX58マシンを展示していた。CPUを除き、メインパーツはリンクスインターナショナル扱いのブランドで占めている(写真=中央)。EVGAブースには、グラフィックスカードだけでなく、マザーボードも多数並んでいた(写真=右)

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