日本ギガバイトのショールームは、地下鉄東京メトロ末広町駅の4番出口から出て、北に向かって1分ほど歩いたところにある。同じブロックには、Antecのショールームもあるが、そのAntecショールームのちょうど「隣りの隣」になる(以前はお弁当屋さんがあった場所だ)。
ショールームのオープン時間は11時〜17時で、水曜日と日曜日はお休みとなる。日本ギガバイトが自前のショールームを設けた理由に付いて、同社代表取締役社長の呂正民氏は、「ショップなどでは十分に説明しきれないギガバイト製品の特徴を、ショールームで詳しく伝えたい。特にショップなどで見る機会が少ないノートPCは、実物を展示しているので外装のデザインなどじっくりと見てもらうことができる」と説明する。
また、おそらく日本で初めてとなるPCパーツのショールームというコンセプトについても、「縮小傾向にある自作PC市場を拡大するため、初心者などにマザーボードなどのPCパーツの実物を見てもらい、そこから、PCを組み立てるのに必要なものを伝えながら、秋葉原のPCパーツショップで製品を購入してもらうことを考えている」と、自作PCユーザーの拡大効果もショールームに期待していると述べた。
ショールームのレイアウトは、入って右側のエリアにノートPCの展示コーナーを設け、日本市場でこれから投入を予定している(日本市場では)正式発表前のモデルを展示、来場者が自由に操作できる。事前公開では日本市場未発表モデルとして、コンバーチブルタイプのミニノートPC「T1000」や、すでに日本で出荷されている「M1305」の後継モデルで、液晶ディスプレイを14.1型ワイドに大型化したほか“Arrandale”世代の低価格超低電圧版CPU(通称、CULV版CPU)を採用した「M1405」、そして、15.4型ワイド液晶ディスプレイを搭載する「Q1536」が展示されていた。
左側の壁一面には、ギガバイトのマザーボードがずらりと並び、スペック表とともに基板のレイアウトやクーラーユニット、オンボードのスイッチ類などをチェックできる。18製品が並ぶマザーボードの顔ぶれは、「GA-X58A-UD9」など、Intel X58 Express、Intel P55 Express、Intel H57 Express、そして、AMD 8シリーズなどを搭載した最新ながら出荷済みのモデルがほとんどだが、日本ではこれから出荷される予定の「GA-880GM-D2H」も実物を見ることができる。
日本ギガバイトのスタッフによると、ショールームに最も期待するのが「ユーザーとの交流」で、そこで得られた製品のフィードバックや、リクエストしたい機能などを得ることで、台湾の本社と情報を共有して製品開発に反映させたいとしている。
中央にもテーブルを設けて、自作PCとノートPCのライブデモを行うコーナーになっている。こちらは、これから展示内容を更新していき、ギガバイトが独自で開発してCOMPUTEX TAIPEI 2010でも紹介していた「UNLOCKED Power Technology」や「Cloud OC」の実演なども行いたいと説明している。
また、プライベートイベントなどが自由に行えるのが独自のショールームを持つことのアドバンテージとしており、詳細な予定や内容などは未定としながらも、ユーザーを対象としたイベントを四半期に1回のペースで行いたいという考えも示した。
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