「2010 インテル® Core プロセッサー」がもたらす、モバイルノートPCの劇的な進化2010年、真の「モバイルPC元年」到来(3/4 ページ)

» 2010年07月26日 10時00分 公開
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【6】「インテル HD グラフィックス」──動画再生支援機能で、モバイルノートPCもHD時代が当たり前に

photo 2010インテルCoreプロセッサーが内蔵するグラフィックスコア「インテル HD グラフィックス」は強力なHD動画再生支援機能を搭載している。Windows 7標準のWindows Media Player 12でもYouTubeでも、HD動画を低消費電力で快適に鑑賞できる

 2010 インテル Core プロセッサーは、これまでチップセットに内蔵していたグラフィックス機能をCPU側に統合したことが大きな変更点の1つだ。

 このグラフィックスコアは「インテル HD グラフィックス」と名付けられており、従来のインテル® GM45 Express系のチップセットに内蔵されていた「モバイル インテル® グラフィックス・メディア・アクセラレーター(GMA)4500MHD」をベースに改良を加えたものとなっている。従来より3D描画性能を高めるとともに、MPEG-4 AVC/H.264(以下、H.264)やVC-1、MPEG-2のハードウェアデコード機能が新たに2ストリームの同時デコードにも対応するなど、HD動画の再生支援機能も強化されたのが大きな特徴だ。

 なお、Windows 7標準のWindows Media Player 12や市販のBlu-ray Disc/DVD再生ソフト、YouTubeなどで採用されるAdobe Flash Player 10.1などはもれなくこの動画再生支援機能に対応しており、Blu-rayコンテンツやAVCHDムービー、H.264などでエンコードされたHD動画も快適に再生できる。

 一方、インテル G45/GS45 Expressより前世代のチップセット内蔵グラフィックスはこういった機能を持たない。HD動画の扱いにおいては、3〜5年前のノートPCと、2010 インテル Core プロセッサーを搭載したモバイルノートPCとは歴然とした差が出る(旧世代のPCでは、PCの性能をフル活用しても再生さえできないことがある)。

 Windows 7はメディア機能が大幅に強化され、H.264やAVCHD形式を標準でサポートすることから、最近はインターネットなどで配信・配布されるコンテンツもこれらが使われることが多くなってきている。AVCHDはHDデジタルビデオカメラや動画撮影機能付き一眼レフカメラの標準記録形式としても使われるだけに、今後は家族や知人からの贈りものはもちろん、ビジネス資料にHD動画が添付されることも珍しくはなくなることだろう。

 HD動画が当たり前になろうとしている今、モバイルノートPCだからといってHD動画が満足に見られないのではビジネスもうまくいかないし、なによりエンターテインメントも楽しめない。まだ旧世代のモバイルノートPCを使っているのであれば、そろそろPCへの買い換えを検討する時期に来ているわけである。

 なお、インテル HD グラフィックスも、CPUコアと同様にインテル ターボ・ブースト・テクノロジーに対応している。内部温度や負荷状況に応じて自動的に動作クロックが可変し、パフォーマンスと消費電力を最適化する。高性能高機能でありながら省電力──この点も実に心強い。

【7】「メモリアクセス性能=2倍以上」──メモリコントローラをCPUに内蔵した新世代のアーキテクチャ

 PCに「高速、快適、効率のよい作業性」を求める人にとって、2010 インテル Core プロセッサーはメモリコントローラを内蔵したことで、より高速なメモリアクセス性能を実現したのも大きなポイントだ。

photophoto 2010インテルCoreプロセッサーは、これまでチップセットに内蔵していたメモリコントローラをCPUに内蔵する。システムバス(FSB)やチップセットを経由するロスがなくなり、メモリ性能が大幅に高速化している

 メモリコントローラをチップセットに搭載していた旧世代のCore 2シリーズのシステムと異なり、CPUにメモリコントローラを内蔵するで、さらにロスなくメモリへアクセスできるようになったためだ。高速なDDR3メモリのポテンシャルも効果的に生かすことで、実質的な性能は従来のCore 2シリーズのシステムに比べて2倍を大きく超えるまでに向上している。

 CPUだけがいくら高速になっても、メモリアクセスが遅いことで処理待ちがあってはその実力を発揮できない。一般的なWebツールやビジネスアプリケーションはもちろん、大量のデータを順次処理していく高度なゲームなどの処理を中心に、メモリアクセスの高速化はさまざまな場面で有効に効いていくることだろう。

【8】「32ナノメートル」──最新の製造プロセスルール

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 モバイル向け2010 インテル Core プロセッサー・ファミリーの中核をなすのは、開発コードネーム:Arrandaleと呼ばれる最新設計のCPUだ。Arrandale世代のCPUは、CPUの内部にメモリコントローラやグラフィックスコアを統合するとともに、CPUコア部分に最新「32ナノメートル」の製造プロセスルールを採用している。

 プロセスルールとは、半導体の微細化技術を中心とした製造技術の世代を表すもの。ナノメートル(1メートルの10億分の1)の単位で示す数値の小さいほうが、より微細化・高集積化され、新しい世代であることを表す。微細であればあるほどゲート長や配線幅を短くでき、半導体回路を細かく作り込める。微細化のメリットは、同一の面積により多くの回路を配置できるほか、動作クロックを高くできることや消費電力が減らせることなどが挙げられる。

 近年では、微細化にともなってリーク電流(本来流れてほしくない時に流れてしまう電流)が増大することから、必ずしも低消費電力につながらない場合もあるのだが、インテルの32ナノメートルプロセスルールは従来の45ナノメートルプロセスルールでも採用した「High-k+メタルゲート」技術をさらに改良することで、リーク電流を抑えることに成功。その結果、従来の45ナノメートルプロセスルールのCPUと比べ、トランジスタ性能を約22%も向上させている。

 つまり、これまでと同じ動作クロックなら22%省電力に、これまでと同じ消費電力でなら22%動作クロックを速くできるポテンシャルがあるというわけだ。低消費電力と高性能を高度に両立しなければならないモバイルノートPC向けのCPUとって、この成果は実に心強いといえるだろう。


「2010 インテル Core プロセッサー」がもたらす、モバイルノートPCの劇的な進化 「10のポイント」



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