「2010 インテル® Core プロセッサー」がもたらす、モバイルノートPCの劇的な進化2010年、真の「モバイルPC元年」到来(4/4 ページ)

» 2010年07月26日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

【9】「EIST」──かしこい省電力機能で、さらなる長時間のバッテリー動作が可能に

 インテル ターボ・ブースト・テクノロジーとの併用で威力を発揮するのが、「拡張版インテル SpeedStep® テクノロジー」(EIST:Enhanced Intel SpeedStep® Technology)だ。これまでのCPUでもおなじみの省電力機能で、CPUがアイドル状態の時や低負荷状態の時に動作クロックを下げ、そして駆動電圧も下げることで電力を節約するものである。CPUの消費電力は駆動電圧の2乗に比例するので、駆動電圧を下げると、グッと効果的に消費電力を節約できることにつながる。

 2010年現在の最新インテル製CPU搭載PCは、普段は1GHz以下の低クロックかつ低電圧で省電力動作し、CPUの負荷状況に応じて積極的に動作クロックを調整、さらにCPUの温度などにも余裕があればインテル ターボ・ブースト・テクノロジーで定格クロックを超える高クロックで処理。負荷が低くなったらクロックと電圧を下げて電力を節約する──というように、効率よく電力処理を行っている。列車の発車時間に余裕で間に合うなら、駅までダッシュなどしない──のと一緒だ。

 あわせて、Windows 7はパフォーマンスを損なわない範囲で「CPUのアイドル時間をできるだけ長くとる工夫」がなされている。最新OSとの組み合わせで、拡張版インテル SpeedStep テクノロジーによる節約効果もより有効に機能することだろう。

photophoto CPU-ZなどのCPU情報をリアルタイムに取得できるツールでチェックすると、CPUが定格クロックにとどまっている時間はほとんどない。EISTとインテル ターボ・ブースト・テクノロジーの組み合わせにより、CPUパワーが必要な時だけ動作クロックを上昇させ、効率よく処理する仕組みが徹底されていることがよく分かる

【10】「2チップに最適化」──実は、“いまどき”のモバイルノートPCの実現に必要な要素

photo 2010インテルCoreプロセッサーは、従来チップセットが受け持っていた機能を多く内蔵するため、チップセットは1チップに統合され、合計2チップで基本システムを構成する。基板上で基本システムに必要なチップ面積は、合計3チップで構成していた旧世代のCore 2シリーズと比べて30%減っている

 2010 インテル Core プロセッサー・ファミリーは、チップセットを含めた基本システムのスタイルも大きく変わった。

 旧世代のCore 2システムは。CPUと2つのチップセットの合計3チップで基本システムを構成していたが、2010 インテル Core プロセッサー・ファミリーはCPUと1つのチップセットで「計2チップ」で基本システムを構成するようになったのだ。

 なぜ少なくなったのか。2010 インテル Core プロセッサーは、メモリコントローラやグラフィックスコア(クアッドコアモデル除く)に加えて、外部グラフィックスインタフェース(PCI Expressコントローラ)まで、旧世代のCore 2システムではチップセットが受け持っていた多くの機能をCPUに統合したことで、チップセットを2つに分ける必要がなくなったためだ。主要構成部品が1つ減ったことで、基板上に占めるチップ面積も約30%も減った。この点は、メーカーが小型・薄型のモバイルノートPCを設計する上で大きなメリットになる。

 2010 インテル Core プロセッサーに対応するチップセットは、企業向けの管理機能をサポートしたインテル® QM57/QS57 Express、コンシューマー向けのインテル® HM57/HM55 Expressにインテル® P55 Expressを加えた5種類が存在する。このうち、インテル PM55 Expressを除く4種類は、インテル HD グラフィックスに対応したディスプレイ出力機能を持ち、DisplayPort出力、HDMI出力などを備えた、“いまどき”のモバイルノートPCも容易に設計できる。もちろんSerial ATAのAHCIモードもサポートするため、HDDやSSDの性能もフルに引き出せる(一方のディスプレイ出力機能を持たないインテル PM55 Expressは、別途外部GPUのみを使うシステム向けとなる)。

 前述【3】のポイントと同じく、2010年のモバイルノートPCはデザイン性に優れるモデルも格段に増えている。高速と長時間のバッテリー動作を両立しつつ、多機能で小型・薄型・軽量、そしてクール──。最新の省電力技術を導入し、最新の製造技術で製造される2010 インテル Core プロセッサー・ファミリーがもたらした大きな効果の1つだろう。

2010インテルCoreプロセッサー対応チップセットの主な仕様
チップセット ディスプレイ出力 USB 2.0 Serial ATA(3Gbps) AHCI RAIDサポート PCI Express インテル® vPro™ 対応 TDP
QM57/QS57 14ポート 6ポート 8レーン 3.5ワット
HM57 14ポート 6ポート 8レーン 3.5ワット
HM55 12ポート 6ポート 6レーン 3.5ワット
PM55 14ポート 6ポート 8レーン 3.5ワット


 このように2010年のモバイルノートPCは、「2010 インテル Core プロセッサー・ファミリー」の最新技術とともに、それをより有効活用できる「Windows 7」、いつでも・どこでも高速なモバイルインターネット環境を実現する「モバイルWiMAX」が高度に融合し、高速・快適・長時間動作・小型・薄型・軽量のポイントをすべて押さえていることが分かる。

 これが、2010年こそが「真のモバイルPC元年が到来」と述べる理由である。


「2010 インテル Core プロセッサー」がもたらす、モバイルノートPCの劇的な進化 「10のポイント」



前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:インテル株式会社、マイクロソフト株式会社、UQコミュニケーションズ株式会社(50音順)
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年9月30日