2010年7月現在、国内デスクトップPCの売れ筋は液晶一体型モデルがほとんどを占め、中でも“地デジ内蔵”が購入ポイントの1つになっている。
オンキヨーの「ONKYO E713シリーズ」(以下、E713シリーズ)も、このカテゴリに入る同社の意欲的な新モデルだ。パッと見、液晶テレビにしか見えないデザイン性のよいボディとともに、フルHD(1920×1080ドット)表示対応の23型ワイド液晶ディスプレイ、3波(地上/BS/110度CS)対応デジタルダブルチューナー、Blu-ray Discドライブを内蔵し、デジタル放送の視聴と録画、Blu-ray Discへの記録、映画タイトルの再生、そしてPC。1台4役以上をこなす“ほぼ全部入り”の特徴を持っている。
主な仕様を確認しよう。CPUはCore i5-650(3.2GHz/最大3.46GHz)で、グラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics、メインメモリは4Gバイト(DDR3)、HDDは1Tバイト。OSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(再セットアップで32ビット版にも切り替えられる)をプリインストールする。テレビ系機能は、3波(地上/BS/110度CS)対応デジタルチューナーを2基とBlu-ray Discドライブを内蔵し、放送の視聴と録画はもちろん、Blu-ray Discメディアへの記録にも対応する。通信機能としてIEEE802.11b/g/n対応の無線LANを内蔵し、ブロードバンドルータのある部屋から離れているであろうプライベートルームなどへ設置する場合も無線接続でインターネットを利用できる。
ベンチマークテスト | ONKYO E713 | |
---|---|---|
PCMark Vantage (1920×1080ドット) |
PCMark Suite | 6838 |
Memories Suite | 3866 | |
TV and Movie Suite | 4108 | |
Gaming Suite | 4240 | |
Music Suite | 5931 | |
Communications Suite | 10259 | |
Productivity Suite | 6009 | |
HDD Test Suite | 3502 | |
3DMark Vantage Performance(1280×1024ドット) |
3DMarks Score | P342 |
CPU Score | 9657 | |
GPU Score | 258 | |
3DMark06 (1280×1024ドット) |
3DMarks | 1736 |
SM2.0 | 526 | |
HDR/SM3.0 | 690 | |
CPU Score | 3498 | |
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 | LOW | 4954 |
HIGH | 3471 | |
外観デザインの印象は、よい意味で「シンプル」だ。スタンドから延びるアームでボディ全体を支える──ようなよくあるタイプではなく、フォトフレームのように背面の折りたたみスタンドで立てかけて設置する仕様。余計な突起物がなく、背面まですっきりしているのが特徴だ。
なお、液晶ディスプレイの下部にスピーカーキャビネットを搭載することもあり、23型ワイドのサイズにしてはやや大型な印象も受けるが、ボディの厚さは同等サイズの家庭用液晶テレビ並みにスリムである。つや消しブラックのボディや前面パネルと一体化したスピーカーの印象が相まって、やはりデスクトップPCというより、シンプルデザインの液晶テレビというほうがしっくりくる風貌だ。
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