ベースモデルのマザーボードは、チップセットにIntel P55 Expressを採用するMSIの「P55-SD60」だ(市販の「P55-GD65」をベースにマウスコンピューター向けにカスタマイズされたもの)。CPUは前述の通り、Core i7-870(2.93GHz)を搭載する。Intel Turbo Boost技術によって最大動作クロックは3.6GHz(1コア時)と、Lynnfieldでは最上位のCPUであり、パフォーマンス的にもかなり期待できる。
メインメモリはDDR3のPC3-10600 2Gバイトモジュールを4枚装着しており、合計で8Gバイトと余裕の容量を確保している。当然OSは標準で64ビット版のWindows 7 Home Premiumなので、8Gバイトの容量を余すことなく利用できるようになっている。
ストレージは、起動ドライブにインテル製の80GバイトSSD(X25-M)を2台、RAID 0(スパン構成で容量160Gバイト)にして爆速の起動ドライブとし、これに別途データ用として1TバイトのSATA IIハードディスク(7200rpm)を組み合わせることで大容量データの保存にも耐える仕様にしている。
スペックのおさらいはこれくらいにして、いつものようにWindowsエクスペリエンスインデックスから見ていこう。結果を見ると、オール「7」超えは余裕で、1番低いスコアですら「7.5」をマークした。SSD RAIDのHDDは最高値の「7.9」、GeForce GTX 470のWindows Aeroとゲーム用のグラフィックスコアがともに「7.6」で、CPUとメモリが「7.5」と死角のないマシンに仕上がっている。
グラフィックスカードを交換する前の状態で行ったベンチマークの結果を掲載しておく。計測したベンチマークソフトはいつものようにPCMark05、PCMark Vantage、3DMark06、3DMark Vantageといった専用のベンチマークに加えて、3Dゲーム系のFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3、STREET FIGHTER IV BENCHMARK、LOST PLANET体験版&ベンチマークDirectX 10版、THE LAST REMNANT体験版&ベンチマークである。標準では1280×1024ドット(32ビット)で計測しているがこのうち3Dゲーム系のベンチマークではフルHD(1920×1080ドット)でも試している。
結果はグラフの通りだが、このままでも十分に3Dゲームをバリバリと楽しめるパフォーマンスを持っていることが分かる。現状の3Dゲームであればほとんどのタイトルを何の苦もなく動作させることができる“完全無欠”に近いスペックであると思われるが、果たしてFF14となるとどうなるのかは興味深いところだ。
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