今回、TOUGHBOOKの新モデルとして「CF-31」と「CF-19」が登場したが、CF-31は、13.3型ディスプレイ搭載のクラムシェルモデルとしては、ほぼ4年ぶりとなる型番変更を伴なう新モデルとなる。ボディデザインが一新し、システムのプラットフォームが最新世代のCalpellaを採用しただけでなく、TOUGHBOOKシリーズで最も重要な堅牢性能も従来のIP54準拠からIP65準拠へと強化されたなど、「30から31」という型番以上に大きく変化した。
CF-19も同じボディを採用した同一型番のアップデートモデルとしては4代目となるが、IP65の準拠とCalpellaプラットフォームの採用など、こちらもCF-31に相当する改善がなされた。なお、CF-31とCF-19のスペックについては、「パナソニック、堅牢性能を強化した新デザインTOUGHBOOK」を参照していただきたい。
発表会では、CF-31とCF-19の特徴がデモを交えて紹介された。CF-31は、TDP35ワットの通常タイプのモバイル向けCPU「Core i5-520M」を搭載する。動作クロックが定格で2.4GHz、Turbo Boost Technology有効時で最高2.93GHzと、3GHzに近くまで上がるCore i5-520Mによって高いパフォーマンスを発揮できるが、それだけにボディ内部で発生する熱も多くなる。
従来のCF-30までは防水防じん性能を確保するためボディを密閉できるファンレス構造としていたが、より高い冷却性能が要求されるCF-31では、クーラーユニットにファンを内蔵することになった。しかし、その一方でIP65というCF-30より強化された防水防じん性能も実現しなければならない。
そのため、パナソニックは水と“じんあい”の進入を防ぐクーラーファンを独自で開発した。このファンでは、モーター部を覆う軸回りの構造を入り組んだ迷路形状とし、さらに防水キャップを設けることで、水とじんあいの進入を防いでいる。発表会では、水を入れたコップの中にクーラーファンを沈めても動作するデモが紹介された。
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