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簡単拡張ストレージ「Drobo」のデータロボティクス、日本市場に本格参入足りなくなったら「ベアHDDを買い足すだけ」(1/2 ページ)

» 2010年09月16日 19時18分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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HDDケース程度の手軽さとRAIDのスパンボリューム・安全性を両立したストレージアレイ

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 データロボティクスは9月16日、ストレージアレイ「Drobo」シリーズで日本市場に本格参入すると発表。自作PCユーザーやSOHOから、プロシューマー、SMB、エンタープライズ層の多彩なニーズに対応するDroboシリーズ5モデルを発売する。

 ラインアップはHDDベイ 4スロット/USB 2.0+FireWire 800仕様の「Drobo」、同5スロット/USB 2.0+FireWire 800+eSATA仕様の「Drobo S」、同5スロット/ギガビットLAN仕様の「Drobo FS」、同8スロット/USB 2.0+FireWire 800+iSCSI仕様の「DroboPro」、同8スロット/iSCSI×2仕様の「DroboElite」の5つ。価格はオープン、想定実売価格はDroboが3万9900円、Drobo Sが6万8700円、Drobo FSが7万7800円、DroboProが15万9800円、DroboEliteが39万8000円前後と予想される。データストレージは別売で、2台以上のSerial ATA対応3.5インチHDDとともに利用する。

 Droboシリーズは、RAID 1/5/6と同等のデータ保護機能を備えつつ、従来のRAIDシステムの制限や欠点を解消した「BeyondRAIDテクノロジ」を採用したストレージアレイ。主に、

  • セルフマネジメントとプラグ&プレイを実現
  • ダウンタイムなしに容量を拡張可能なミックス&マッチ機能を搭載
  • RAID 5/6と同等の堅牢かつ安全なデータ保護機能を搭載
  • セルフヒーリング機能を実装

 の4点を大きなポイントとし、「今までにない、最高のストレージ環境を実現する」(データロボティクス アジア・太平洋地区営業担当のフィリップ・カズボーン シニアディレクター)機能に仕上げた。

photophoto データロボティクス アジア・太平洋地区営業担当のフィリップ・カズボーン シニアディレクター(左)、同日本オフィス日本オフィスの東貴彦代表(右)

 データロボティクスは2005年設立、実質2008年に製品出荷を始めたストレージシステムの専業メーカー。これまでメーカーとしての販売やマーケティング活動は海外拠点で行っていたが、2010年7月に日本オフィスを開設、同10月末に日本法人の設立を予定し、日本市場向けの営業やマーケティング活動、パートナー支援体制を強化する。

 「データストレージ市場は、個人用外付けHDDと大企業向けRAIDシステムと大きく2つに分かれており、ニーズに空白があった。この空白をバッチリ埋めるのがDroboシリーズ。重要なデジタル資産を保有し、急増するデータを容易かつ低コストで管理・運用したい層を主なターゲットとしている。容量が足りなくなったらどうするか。“ベアHDDを買ってきて差せばよい”──。これだけで現在のストレージ環境のまま容量を簡単かつ安全に拡張できるポイントは、エンタープライズ、SMB(Small and Medium Businesses:中堅・中小企業向け)、クリエイティブといったビジネスニーズ以外に、プロシューマーやハイコンシューマーなどもメリットが多々あると思う」(データロボティクスのフィリップ・カズボーン シニアディレクター)

 「世界第2位のIT市場である日本は、非常に重要な市場。セルフマネジメント・プラグ&プレイ・ダウンタイムなしで容量拡張・セルフヒーリング機能など、他社ストレージ製品にはない特徴で訴求したい。2010年10月までに日本法人を設立し、今後2、3年で現在の本社と同等となる年率100%以上の売上げ成長、ワールドワイドでの売上げのうち日本市場で5〜10%に達するよう努力したい」(データロボティクス 日本オフィスの東貴彦代表)

photophotophoto データロボティクスが訴求する市場と製品ポジショニング
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