エプソンは9月16日、3LCD方式のビジネス向けプロジェクターブランド「オフィリオプロジェクター」の新製品として、モバイルモデル4機種、スタンダードモデル3機種、常設モデル3機種およびオプションの書画カメラを発表した。10月中旬から順次販売を開始する。価格はオープンで、予想実売価格は下表の通りだ。
オフィリオプロジェクター新機種の主な仕様 | ||||||||
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製品名 | 解像度 | 明るさ | コントラスト比 | 倍率(ズーム) | フォーカス | 重量 | 予想実売価格 | 発売時期 |
EB-1775W | WXGA | 3000ルーメン | 2000:1(オートアイリス) | 1.2倍(手動) | 電動 | 約1.7キロ | 17万円台後半 | 2010年10月下旬 |
EB-1770W | WXGA | 3000ルーメン | 2000:1(オートアイリス) | 1.2倍(手動) | 手動 | 約1.7キロ | 15万円台後半 | 2010年10月下旬 |
EB-1760W | WXGA | 2600ルーメン | 2000:1(オートアイリス) | 1.2倍(手動) | 手動 | 約1.7キロ | 12万円台後半 | 2010年10月下旬 |
EB-1750 | XGA | 2600ルーメン | 2000:1(オートアイリス) | 1.2倍(手動) | 手動 | 約1.7キロ | 9万円台後半 | 2010年10月下旬 |
EB-W10 | WXGA | 2600ルーメン | 2000:1(オートアイリス) | 1.2倍(手動) | 手動 | 約2.3キロ | 8万円台後半 | 2010年10月中旬 |
EB-X10 | XGA | 2600ルーメン | 2000:1(オートアイリス) | 1.2倍(手動) | 手動 | 約2.3キロ | 7万円台後半 | 2010年10月中旬 |
EB-S10 | SVGA | 2600ルーメン | 2000:1(オートアイリス) | 1.35倍(デジタル) | 手動 | 約2.3キロ | 4万円台後半 | 2010年10月中旬 |
EB-G5950 | XGA | 5200ルーメン | 2000:1 | 1.8(手動) | 手動 | 約6.8キロ | 53万円前後 | 2010年11月下旬 |
EB-G5650W | WXGA | 4500ルーメン | 2000:1 | 1.8(手動) | 手動 | 約6.8キロ | 53万円前後 | 2010年11月下旬 |
EB-G5600 | XGA | 4500ルーメン | 1000:1 | 1.8(手動) | 手動 | 約6.7キロ | 41万円前後 | 2010年11月下旬 |
書画カメラ新機種の主な仕様 | |||||||
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製品名 | 撮像素子 | 有効画素数 | 撮像速度 | ズーム | 最大撮像サイズ | 予想実売価格 | 発売時期 |
ELPDC11 | 1/4型CMOS 約500万画素 | 2592×1944ドット | 最大30フレーム/秒 | 10倍デジタルズーム | A3 | 6万円台後半 | 2010年10月中旬 |
なお、同社はホームシアタープロジェクター「dreamio」の新機種として、「EH-R4000」「EH-R1000」「EH-TW3600」も同時発表した。これらの製品情報は、下記の記事を参照してほしい。
オフィリオプロジェクター10機種の中で目玉は、3LCD方式として世界最薄となる44ミリの高さ(2010年9月16日現在、エプソン調べ)を実現したモバイルモデル4機種だ。本体サイズが292(幅)×210(奥行き)×44(高さ)ミリ、重量が約1.7キロのコンパクトボディを採用する。従来機種と同様、ユーザーや同席者に向かって排気しないよう、排気機構は前面に配した。
4機種とも60型の画面サイズを1.4メートル程度の投写距離で表示できる短焦点レンズ(1.2倍ズーム、F1.58〜1.7、f=13.52〜16.22)を搭載。上位機種の「EB-1775W」と「EB-1770W」は3000ルーメン、下位機種の「EB-1760W」と「EB-1750」は2600ルーメンの明るさで、いずれも2000:1(オートアイリス使用時)のコントラスト比を確保した。液晶パネルはEB-1775W、EB-1770W、EB-1760Wが1280×800ドット、EB-1750は1024×768ドットだ。
EB-1770W、EB-1760W、EB-1750は歪みを自動検知する「タテ自動台形歪み補正」機能に加えて、斜めから投写した映像も補正可能な「ヨコ台形歪み補正」機能を装備。さらに、EB-1775Wはボタンを押すだけでスクリーンの枠に合うように画面サイズと縦横の歪み、フォーカスを整える「かんたんセットアップ」機能を備えるほか、壁などに投写した際にも縦横の歪みとフォーカスを自動調整する「自動タテ・ヨコ補正」機能を持つ。
PCとの接続がUSBケーブル1本で済む「USBディスプレイ」機能に対応し、USB経由で映像と音声を転送できる。そのほか、映像入力端子はEB-1775W、EB-1770W、EB-1760WがD-Sub、コンポジットビデオ、HDMIを装備、EB-1750がD-Subとコンポジットビデオを備える。
スタンダードモデルは解像度が1280×800ドットの「EB-W10」、1024×768ドットの「EB-X10」、800×600ドットの「EB-S10」を用意。従来機種の「EB-W8」「EB-X8」「EB-S8」と比較して、明るさを2500ルーメンから2600ルーメンに向上した。
いずれも本体サイズは295(幅)×228(奥行き)×77(高さ)ミリ、重量は約2.3キロだ。インタフェースはUSBディスプレイに対応するほか、EB-W10とEB-X10はD-Sub、コンポジットビデオ、S-Video、HDMI、EB-S8はD-Sub、コンポジットビデオ、S-Videoを備える。EB-W10とEB-X10はタテ自動台形歪み補正機能も持つ。
天井などへ常設し、大画面を投写することに適した常設モデルは、「EB-G5950」「EB-G5650W」「EB-G5600」をラインアップ。EB-G5950は明るさ5200ルーメン、解像度1024×768ドット、EB-G5650Wは明るさ4500ルーメン、解像度1280×800ドット、EB-G5600は明るさ4500ルーメン、解像度1024×768ドットだ。
従来同様、同社独自の無機垂直配向技術「C2FINE」を搭載し、EB-G5950とEB-G5650Wは2000:1、EB-G5600は1000:1のコントラスト比を実現。カラーモードには、レントゲン写真などの医療用画像データ向けの階調表現が可能な「DICOM SIMモード」を追加した。1.8倍ズームの短焦点レンズを標準搭載するほか、4種類のオプションレンズを用意する。
3機種とも本体サイズは470(幅)×312(奥行き)×135(高さ)ミリ、重量はEB-G5950とEB-G5650Wが約6.8キロ、EB-G5600が約6.7キロだ。インタフェースはD-Sub×2、5BCN、1BCN、コンポジットビデオ、S-Video、HDMIの各映像入力を装備するほか、ネットワークでの一元管理用ソフトも備える。
書画カメラ(実物投映機)の「ELPDC11」は、机上に置いた書類などを内蔵カメラで撮影してプロジェクターやテレビ、PCに出力するためのオプションだ。500万画素(有効画素数2592ドット×1944ドット)の1/4型CMOSセンサーを採用し、最大A3サイズまでの撮像に対応する。2倍までは画像が劣化しない10倍デジタルズームを備えることに加えて、カメラヘッド部の高さを下げることで3倍相当のズームも行える。
撮像した画像はRGBケーブル接続でプロジェクタやテレビへの出力が可能なほか、PCとUSBで接続して専用ソフトを使うことで、PC経由で投写することができる。また、付属ソフトにより、注釈やファイル管理、コマ撮り動画といった機能をサポートする。
本体サイズは収納時が270(幅)×192(奥行き)×244(高さ)ミリで、セットアップ時が270(幅)×326(奥行き)×437(高さ)ミリ。重量は約2.2キロだ。
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