「とりあえず年末くらいまで見えてきそう」――PC-DIY EXPO 秋の陣古田雄介のアキバPickUp!(1/2 ページ)

» 2010年09月27日 16時55分 公開
[古田雄介,ITmedia]

ビギナーの取り込みから次のステップへ進んだ「自作の祭典」

2010 AKIBA PC-DIY EXPO 秋の陣の会場の様子

 9月25日と26日に、ベルサール秋葉原にて、ユニットコム主催のPCパーツイベント「2010 AKIBA PC-DIY EXPO 秋の陣」が開かれた。晴天に恵まれ、両日ともアキバを訪れた多数のユーザーでにぎわっていた。

 今年6月に開催した「夏の陣」では、自作PC初心者や女性ユーザー、“萌えPC”などに興味を持つ新たな客層の獲得に注力した出し物や展示品が目立っていたが、今回は同じコンセプトを引き継ぎつつも、協賛各社のブースには自作中上級者に向けた製品も多く並んでいたのが特徴といえる。

 イベント全体のコンセプトも、「皆様のパソコン周りの疑問・質問・困ったをパソコンショップ・メーカーで全力解決!!」という告知のキャッチコピーどおりに、自作PCに興味を持った人の次のステップを手助けするという狙いが感じられた。

 XFXのハイエンド系グラフィックスカードやCoolITの水冷対応機器などを展示していたアスクのスタッフは「FF14でハイスペックなマシン構成に興味を持つ人が増えた背景もあり、『自分でカスタムできる自作PCならこんな構成もできますよ』と伝えられるような製品を持ってきました」と語る。

 会場奥のメインステージでも、DOS/V PowerReportの「女子自作パソコン部」メンバーを相手に、テクニカルライターの高橋敏也氏がパソコンのトラブル解決策を軽妙に語るトークセッションから、協賛の各メーカーが新製品の注目ポイントを詳しく解説するものまで幅広い客層にアピールする構成となっていた。

各社のブースで独自のデモやベンチマーク比較プレゼンなどを行っており、ひとつのブースに数十分立ち止まるユーザーも多かった(写真=左)。土曜日に開かれたトークセッション「女子組立部 困ったを解決!」の様子(写真=右)

 各社のブースには、9月22日にFF14のコレクターズエディションが発売されたこともあり、「夏の陣」でトレンドとなっていた3D環境やWiMAX関連のソリューション以上に、強力なゲーム環境をそろえたデモ機が多数並んでいた。

 FF14同梱のGeForce GTX 460搭載カード「ENGTX460 DIRECTCU/2DI/1G/FF14」を扱うASUSTeKは、ゲームベンチのほかに、ユニットコム系列で販売するオーバークロック仕様のゲームマシンや、ゲーマー向けのX58マザー「Rampage III Extreme」に4-way SLI拡張機能をプラスする国内未発売のオプションカード「ROG Xpander」などを用意。スタッフは「FF14の盛り上がりで、ハイスペックマシンを求めるニーズが確実に増えました。この流れに乗って、より具体的にメリットが感じられるような製品を提供していきたいです」と意気込む。

AMDのブースでは、恒例のEyefinity 6を使ったフルHD 6画面のゲームデモを披露(写真=左)。ASUSTeKのブース。「ENGTX460 DIRECTCU/2DI/1G/FF14」は9月30日に発売となる(写真=中央)。ハイエンドマシンに必要な高性能電源ユニットの展示も多かった。写真はザルマン製の1000ワット電源で、10月下旬に登場する予定という(写真=右)

 また、アスクのブースでは、10月下旬発売予定のXFX製Radeon HD 5970カード「HD 5970 BLACK EDITION」が目立っていた。GDDR5メモリを4Gバイト搭載する世界で合計1000台の限定生産モデルとなる。スタッフは「マルチGPU環境をフルに使えるゲームやアプリケーションがまだ少ないというのはありますが、潜在能力と将来性が高いパーツを組み込むとロングスパンで利便性があがるので、今後の展開に期待したいです」と話す。

アスクのブース。ポンプとGPUブロック一体式のCoolIT製水冷キット「@MINI」を使ったGeForce GTX480マシンを展示している。イベントと同時に一部のショップで発売が始まっている(写真=左/中央)。XFXの限定生産カード「HD 5970 BLACK EDITION」。ライフルを模したケースに入れた長大なパッケージで売られる予定という(写真=右)

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