「AMD800系マザーが1980円とか……」――低価格マザーに熱視線古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年10月04日 11時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「サブとしてDDR2対応マザーが売れています」――あえてDDR2対応のAtom D525マザーが登場

FOXCONN「D52S」

 先週、FOXCONNからAtom D525を搭載するmini-ITXマザー「D52S」が登場した。価格は8500円前後で、在庫は潤沢。Atom D525は、DDR2/3に対応したデュアルコアCPUで、これまでに出回っているギガバイトの「GA-D525TUD」やASUSTeKの「AT5IONT-I」といった同CPU搭載マザーはDDR3対応が目立っている。その中で、D52Sは合計で最大4Gバイト積めるDDR2スロットを2基搭載しているのが特徴だ。

※記事初出時、CPUの型番表記に一部誤りがありました。おわびして訂正いたします。

 ツートップ秋葉原本店は「手持ちのDDR2メモリをサブマシンに有効活用したいというニーズは、今も根強くあります。D52Sはデスクトップ用のDDR2メモリが使えるので、パーツの流用にはうってつけでしょう。PCIスロットも1基あるので、なにかしらの機能に特化したマシンを作るのにも向いていますね。割安感もあってヒットが期待できます」と語る。

 同時期に登場した、J&W TechnologyのSocket AM3対応mini-ITXマザー「MINIX 6150SE-UC3」も話題を集めていた。チップセットにGeForce 6150SE+nForce 430を採用したモデルで、TDP 95ワット以下のPhenon IIやAthlon IIなどを搭載できる。DDR3メモリスロット2基とPCI Express x16スロット1基を備え、オンボードでアナログRGB出力にも対応している。価格は6000円弱だ。

 TSUKUMO eX.は「新型のPhenom II X6 1055TならTDPが95ワットなので、このマザーに組み込めるようですね。シンプルな構成のマシンなら十分ハイスペックを目指せる性能を持っているので、コストパフォーマンス重視で組む人にオススメです」とプッシュしていた。

 こうした1万円以下のマザーボードは、手持ちのパーツを有効活用してサブマシンを組んだり、機能を絞ったシンプルなマシンを構築したりするするユーザーに安定した需要がある。mini-ITXサイズに限らず、各ショップで定番人気となっている低価格マザーは数多く、その代表例として、MSIのG41マザー「G41M-P34」(5000円前後)やDDR2とLGA775に対応したASUSTeKのG31マザー「P5KPL-AM EPU」(6000円弱)などが複数の店舗で挙げられていた。

 T-ZONE.PC DIY SHOPは「最新機能や高速化性能を備えたパーツが注目を集めますが、数量ではこうした低価格帯の製品が目立つこともあります。話題性の高いパーツで組むと自作でもそんなに安くならないですけど、定番の割安パーツを選べば、今でも自作は安くできますからね」と話す。

 割安マザーの中でも特に目立っていたのは、ドスパラ秋葉原本店で見かけたASRockのAMD880Gマザー「880GM-LE」だ。オンボードでアナログRGBとDVI出力に対応し、DDR3メモリスロット4基とPCI Express x16スロット1基を備える標準的な構成で、価格は5980円。さらに、6コアのPhenom IIとの同時購入でAMD800系マザーが4000円引きになる同店のキャンペーンを利用すれば、1980円で購入できる。同店は「メインマシンとしても十分な拡張性を備えていながら、光学ドライブよりも安く買えてしまうということで、かなり売れています。CPUと同時購入で数千円安くなるキャンペーンは多くのショップで実施していますが、1万円以下のマザーは値引率が非常に高くなるのでかなり狙い目ですよ」とアピールしていた。

J&W Technology「MINIX 6150SE-UC3」(写真=左/中央)。ドスパラ秋葉原本店の“1980円”POP(写真=右)


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