「GeForceもRadeonも、しびれさせてくれるぜ……いろんな意味でな!!」古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年10月18日 09時21分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「発熱がすごいだけに待望のカードといえるでしょう」――好調なオリジナルクーラー型GeForce GTX 480カード

MSI「N480GTX Twin Frozr II」

 先週注目を集めていたのは、MSIとGALAXYから登場したオリジナルクーラー搭載のGeForce GTX 480カードだ。MSIの「N480GTX Twin Frozr II」は、2基の8センチファンとヒートパイプ5本を使ったクーラーを採用しており、標準クーラーと比べて平均16度の発熱低下と21.5デシベルの静音化を実現しているのが特徴(同社調べ)。拡張スロット2段を占有する形状で、価格は5万5000円前後だ。

 ソフマップ秋葉原本館は「GeForce GTX 480は、高性能ながら発熱がすごいということで敬遠している人も少なからずいます。そこに冷却性能で定評のある『Twin Frozr II』を搭載したモデルが出たということで、高価ながらも好調に売れています」と話す。

 GALAXYの「GTX 480 SUPER OC」は、ファンを3基搭載したオーバークロックモデルで、標準のコア700MHz/メモリ3696MHzからコア760MHz/メモリ3800MHzに引き上げている。拡張スロット3段を占有する形状で、価格は5万円弱だ。フェイス秋葉原本店は「オーバークロック幅が高いので、1枚で使うならかなり強力なカードといえます。GALAXYの3連装ファンも冷却性能が高いですから、一定のニーズがあるでしょう。ただ、多くのマザーボードでは、SLIを組むには3スロット占有の厚みがネックになる。そういう意味で環境を選ぶ強化モデルといえますね」と評価を下す。

 最上級のGTX 480以外にも、GDDR5メモリ2Gバイトを搭載するGeForce GTX 460カード「ZT-40406-10P」がZOTACから登場したほか、クレバリーが自社ブランドでGeForce 7950 GT搭載のAGP 8X対応カード「CB-7950GT/512M/DDR3A」を投入するなど、GeForce系はさまざまな高性能モデルが目立っている。「ZT-40406-10P」は8月に登場したPalitの「GeForce GTX 460 Sonic 2GB」以来となる2Gバイトモデルで、価格は2万9000円弱。「CB-7950GT/512M/DDR3A」は系列店で1万2980円の価格が付けられていた。

 ニーズの高い新製品が連発したことも手伝い、多くのショップではハイスペック級のグラフィックスカード全体で、GeForceのシェアが高まっていると語る。ツートップ秋葉原本店では「瞬間最大風速ではGeForceが勝っていますね。1カ月単位でみるとRadeonと拮抗したという感じでしょうか。RadeonもHD 5870とHD 5770が安定して売れていますから」と語る。

 ただし、この状況はGeForceの躍進だけが理由ではないという声もちらほら聞こえてきた。某ショップは「次世代チップと思われる『Radeon HD 6000ファミリー』の情報がすでに国内に流出していまして、海外の情報に目を光らせるマニア以外の方にも、普通に知られていたりします。そのため、Radeon系を買い控える動きが起きているのは確かですね。まあ、実際の性能アップは状況よってそれほどではないらしいですし、個人的には価格が落ち着いている現行製品を選んだほうがいいと思いますけど。事前に情報がもれちゃうあたりは、“AMDらしい”っちゃ、らしいですけどね」と苦笑いしていた。

GALAXY「GTX 480 SUPER OC」(写真=左)。ZOTAC「ZT-40406-10P」(写真=中央)。クレバリー「CB-7950GT/512M/DDR3A」(写真=右)


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