「子どもパソコン組み立て教室」で“力の入れ加減”を知る壊れそうで壊れない!(1/2 ページ)

» 2010年11月01日 15時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

自分でやるから楽しいんだよね

 エムエスアイコンピュータージャパンは、10月31日に小中学生を対象としたPC組み立て教室「MSI 子どもパソコン組み立て教室2010・秋」を、「カフェソラーレ リナックスカフェ 秋葉原店」で開催した。これは、夏に行われて好評だった「MSI 子どもパソコン組み立て教室」の第2弾で、小学生対象の第1部と中学生対象の第2部に分かれて、それぞれ5組の親子が参加した。

 組み立て教室の“先生”は、同社マーケティング部の石岡宣慶氏で、すでに17回行われているMSI組み立て教室の講師を務めている“ベテラン”であるとともに、自分も小学生の父親であったりする。参加者は石岡氏のパーツの説明を聞きながら、その役割りと「使用上の注意」を確認して、マザーボードに取り付けられている多種多様なコネクタの形やCPUソケットに取り付けられている小さなピン、基板裏側の“トゲトゲ”を自分の目と手で確かめていた。

 石岡氏の組み立てに関する説明は、お父さんお母さんユーザーが自分の子どもと一緒にPCを自作するときにも役に立つ内容が含まれている。ここでは、参加者の“手つき”を紹介しながら、石岡氏が述べた「子どもと一緒に自作するときのポイント」を紹介していこう。

組み立て教室の講師はMSIの石岡氏が担当した(写真=左)。組み立て教室で使用したPCパーツ。CPU、マザーボード、メモリ、HDD、光学ドライブ、そして、グラフィックスカードに電源ユニットをミニタワーのPCケースに組み込む(写真=右)

 PCを初めて自作するとき、一番不安なのが「力の入れ加減」だ。CPUソケットにCPUをセットしてレバーを押し下げるとき、メモリスロットにメモリを差すとき、Serial ATAコネクタにケーブルを差すときなどなど、いずれの場面でも、正しく固定するには「うわわわ、こんなにやったら壊れるんじゃない?」と思うほどに力を入れなければならない。パソコン組み立て教室が最初に伝えるポイントは、「パーツについている金色のところ(コネクタの部分)は、絶対に手で触らない」ことと、この「力の入れ加減」を実際に体験してもらうところだ。

ほとんどの参加者は、PCパーツを実際に触るのが初めて。「うほー、トゲトゲがたくさんあるー」(写真=左)。CPU、メモリで注意しなければいけないのは?「金色のところは絶対触っちゃだめだよ!」(写真=右)

力の入れ加減で悩むCPUソケットのレバー。“CPUのくぼみ”と“CPUソケットのでっぱり”があっていれば、CPUはソケットに正しくはまっているはず。なので、レバーはグイッと押し込んでも大丈夫。「お父さん!やるよっ!」「お、おぅ」(写真=左)。CPUクーラーユニットの取り付けも力加減が難しい。四隅のピンをグリッと押し込む作業は慣れないと“怖い”ところだが、一度体験すれば問題なし。「お父さん!いくよっ!」「お、おぅ」(写真=右)

メモリの取り付けは向きに注意。メモリスロットにある「仕切り」とメモリの「切り欠き」の場所を合わせてから差そう。向きが合わないときは最後まで差さらないので無理やり押し込まないでね!(写真=左) ……とはいえ、メモリを差す作業は力がいるんだよね。みんな、自然と立って作業していた(写真=右)

次はSerial ATAコネクタにケーブルをつなぐぞー。ここも、新品のパーツならきつくて力がいるね。向きを合わせてムンッと差してみよう。金具がついているケーブルを抜くときは金具をつまんでから抜くように

「むおおおお、お父さん、重い!重いよ」と電源ユニットで遊んでいる場合じゃない(写真=左)。前回の“子ども教室”で説明に苦労した「ケーブル抜き差し式」のタイプだが、今回は先にデバイス側に接続してから電源ユニット側をつないだ。「お兄ちゃん、それはここだよ!ここ!」(写真=右)

仮組みの最後はグラフィックスカードをPCI Express x16スロットに差す。差すのは簡単だが抜くときにストッパーを外しならが作業するのを忘れずに(写真=左)。ファンを見ると手で「グルグルー」ってしたくなるよね。おじさんも同じだ!(写真=右)

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